街景(1999-2002) ©️ SATO Shintaro

佐藤信太郎 「都市の相貌」

ふげん社
12月25日終了

アーティスト

佐藤信太郎
このたび、ふげん社は、2025年11月28日(金)から12月25日(木)まで、佐藤信太郎個展「都市の相貌」を開催いたします。本展は、新刊写真集『都市の相貌』(ふげん社)の刊行を記念した展覧会です。
佐藤信太郎は、1969年、東京生まれの写真家です。1992年、東京綜合写真専門学校卒業。1995年に早稲田大学第一文学部を卒業後、共同通信社に入社し、2002年よりフリーの写真家として活動を始めます。場所がもつ特有の雰囲気「地霊(ゲニウス・ロキ)」をテーマに、都市に累積する歴史的なレイヤーと人の営みを写真で捉えています。代表作として、天空でも路上でもない非常階段という中間の眼差しで夕暮れ時に東京を撮影した『非常階段東京』シリーズがあります。同作により、2009年日本写真協会賞新人賞を受賞。また、東京スカイツリーの建設を多点観測した『東京|天空樹 Risen in the East』(いずれも青幻舎)で2012年林忠彦賞を受賞しています。
新刊写真集『都市の相貌』は、1990年から2025年の最新作までの全キャリアをカバーする8シリーズを収録しています。写真集が刊行されている「Geography」(1992)「夜光」(1997-1999)「非常階段東京」(2002-2008)「東京|天空樹」(2008-2016)「The Origin of Tokyo」(2016-2017)はもちろん、専門学校在学中に制作した作品「平面都市」(1990)や、強い順光で昼間の街の姿を捉えた「街景」(1999-2002)、出版物としての発表が初めてとなる最新作「Boundaries」(2019-)などの未発表作も収録されています。本展では、全8シリーズから21点を展示します。
佐藤作品はその時代の最新技術を駆使しながら、被写体やテーマによって最適な方法論を選び取り、ストレートフォトからデジタルコラージュまで、その表現は自由自在に変化してきました。写真評論家の上野修は、写真集のために執筆された文章でその佐藤の営為を「工作者」と評しています。
また、東京湾岸の埋立地を写した初期作品「Geography」と、かつて海と陸の境界だった崖を撮影しデジタル加工を施した最新作「Boundaries」の、抽象的なビジュアルの符合からは、佐藤作品が時系列で不可逆的に発展しているのではなく、異なる時期のシリーズが多様に接続しなおすように発展していることが分かります。
昼と夜、具体と抽象、見えるものと見えないものを行き来しながら、「都市の相貌」を捉えようと歩んできた作家の35年間の軌跡を、写真集とともにご覧ください。

[関連イベント]
1. ギャラリートーク 佐藤信太郎×勝又公仁彦(美術家、写真家)
日時: 11月30日(日)14:00〜15:30
参加費: 1000円(オンライン配信あり)
※トーク終了後にレセプションを開催します。
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
2. ギャラリーガイドツアー
日時: 12月20日(土)14:00〜14:30
無料・申込不要

スケジュール

開催中

2025年11月28日(金)〜2025年12月25日(木)あと8日

開館情報

時間
12:0019:00
土曜日・日曜日・最終日は18:00まで
休館日
月曜日
入場料無料
展覧会URLhttps://fugensha.jp/events/251128sato/
会場ふげん社
https://fugensha.jp/
住所〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12
アクセス東急目黒線・東京メトロ南北線・都営三田線・JR山手線目黒駅西口より徒歩17分、JR山手線目黒駅西口より東急バス「元競馬場前」下車徒歩1分
電話番号03-6264-3665
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