東慎也 「マジックサークル —究極召喚—」

EUKARYOTE(ユーカリオ)
1月18日終了

アーティスト

東慎也
EUKARYOTEでは、2025年12月12日(金)から2026月1日18日(日)の会期にて、東慎也による個展「マジックサークル —究極召喚—」を開催いたします。

東慎也はこれまで、絵の具を“肉体”として扱い、匿名的な人間像を軸に脳内で展開される多様かつ不条理なシチュエーションを描き出し、画面からはみ出す物質性によって鑑賞者の空間へ干渉させることで、出来事が情報として流通する際の希薄さと、それを受け取る身体の実感とのあいだに生じる揺らぎを作品化してきました。
ここ数年における東自身と環境の変化、特に昨年フランスでの個展を経て、自身の感性を形作ってきた2000〜2010年代の日本社会、そしてその環境の背景へと関心がシフトしている課程で、近年取り組んできた「複数の文脈を一枚の絵画に同居させる試み」を、本展ではより個人的なリアリティと結び直しながら展開します。

今回のテーマとなる「召喚術」は、異なる次元からモチーフを呼び出すという、まさに東が影響を受けたアニメやゲームなどにおいて、2000年代に定着していたサブカルチャー的イメージを元に、異なる解像度をもつ要素を一つの画面に出現させる方法として採用されています。描かれる像は、ドローイングの際の、これまでのイメージに見られる奔放さを保ちながら、タブロー化の段階で作家自身の内的なリアリティに沿って精緻化され、結果として画中には解像度の齟齬や破綻が生まれ、東らしいシニカルさを印象付けています。そしてそれこそが、外界の情報と自身の知覚が交錯する、現在の“脳内の現実”に近いと東は語っています。

魔法陣が虚構に実在性を与える“装置”であるように、絵画もまた仮のルールを描き、何かを「在るもの」として立ち上げる行為とも言えるでしょう。本展「マジックサークル–究極召喚−」は、膨大且つ正誤すらあやふやなまま群生する情報やイメージとともに人間の「個」が並列化される現代において、絵画という儀式を通していかに世界を再構築し得るか、その術を鑑賞者に示唆しています。

スケジュール

開催中

2025年12月12日(金)〜2026年1月18日(日)あと35日

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、火曜日
12月22日〜2026年1月8日は休廊
入場料無料
展覧会URLhttps://eukaryote.jp/exhibition/magic_circle/
会場EUKARYOTE(ユーカリオ)
http://eukaryote.jp/
住所〒155-0001 東京都渋谷区神宮前3-41-3
アクセス東京メトロ銀座線外苑前駅3番出口より徒歩5分、東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅5番出口より徒歩13分、JR原宿駅竹下口より徒歩15分
電話番号080-9524-6981
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