辰野しずか 「Traces of Lifeー生きものが残した木のかたちー」

Karimoku Commons Tokyo
1月27日終了

アーティスト

辰野しずか
カリモク家具は、2025年12月11日(木)から2026年1月27日(火)の期間、Karimoku Commons Tokyo にて、クリエイティブディレクター・デザイナーの辰野しずか氏とともに、Exhibition「Traces of Life -生きものが残した木のかたち-」を開催します。

本展示は、辰野氏が初めて木材が育つ森に足を踏み入れ、生きている木々と向き合った体験と、カリモク家具が長年にわたり木の命と向き合いながらものづくりを続けてきた背景に共感したことから生まれました。50年を生きてきた木々を前に、「この半世紀をどのように感じ、どんな時間を過ごしてきたのだろう」と想いを馳せた辰野氏は、虫食い、節、曲がり、変色といった痕跡を、単なる欠点ではなく生き物たちと共に過ごした時間の記憶として捉え、その木材のそれぞれが持つ個性の中に潜む美しさをデザイン視点によって引き出しました。整った木だけが「良い木」なのか。自然の力が生み出すテクスチャーや形には、偶然がもたらす唯一無二の美しさがあるのではないか。そうした問いかけが、この展示の出発点となっています。

辰野氏が森で感じた「木が生きてきた時間」へのまなざしは、カリモク家具が長年大切にしてきた姿勢とも重なります。カリモク家具は、木の命に向き合いながらものづくりを行う中で、見た目や加工のしやすさだけでは測れない木材の価値に目を向けてきました。日本の山で出材される木材のうち、家具用材として利用されるものはごく一部であり、曲がり材や出材量が少ない樹種、節や虫食いのある木材など、従来は「規格外」として扱われてきた木材が大半を占めています。カリモク家具は、こうした木材を「ユニーク材」などと呼び、見た目や加工のしやすさだけでは測れない木材の価値に目を向け、その個性を尊重する製品づくりを続けてきました。全国各地、さらには海外からも木材を調達し、自社で一貫管理する体制があるからこそ、通常は製品化が難しいとされる個性的な木材の価値を見出し、活用することができます。木の中に宿る時間や痕跡を尊重し、その美しさを未来につなぐ。こうした両者の想いが重なり合い、本展が実現しました。

「物事に潜む可能性を探る」姿勢を持つ辰野氏と、素材に向き合い続けるカリモク家具が協働することで、「木」を単なる材料ではなく、私たちと同じ""生きてきた存在""として見つめ直す世界観が生まれました。会場では、木が宿す個性や生命の痕跡を、視覚的にも触覚的にも体感できる展示をご体験ください。

[関連イベント]
トークイベント
日時: 1月9日(金) 18:30〜20:00(18:00受付開始)
登壇者: 木田隆子、辰野しずか、加藤洋、芳賀鞠佳
会場: KARIMOKU RESEARCH
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

開催中

2025年12月11日(木)〜2026年1月27日(火)あと44日

開館情報

時間
12:0018:00
12月11日は15:00から
休館日
日曜日
12月26日から1月4日は休廊
1月25日は開廊
入場料無料
展覧会URLhttps://commons.karimoku.com/news/detail/20251125/
会場Karimoku Commons Tokyo
https://commons.karimoku.com/
住所〒106-0031 東京都港区西麻布2-22-5
アクセス東京メトロ半蔵門線・銀座線・千代田線表参道駅A5出口より徒歩10分、東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅2番出口より徒歩14分
電話番号03-6805-0655
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