WISH LESSWISH LESS galleryでは、音楽活動を軸として多岐に渡り活躍するアーティスト、浅川翔による個展を開催いたします。
— “動き出す色彩”が生み出す新しい視覚体験 —
Apple社の文書作成ソフト「Pages」。
本来はデザイン用途ではないこのアプリをあえて使用し、世界で初めてアート表現へと昇華させた作品群が《Pages Art》です。
この作品群の最大の特徴は、特定の光(特にグラデーション光)を受けることで、画面上の色彩が動いて見えること。静止画でありながら、まるで形が揺れたり、波打ったりしているかのような錯覚を生み出します。それは単なる視覚のトリックではなく、「感覚と意識の再構築」と言える、まったく新しい没入体験です。
ポップで親しみやすい印象の裏には、不穏さやサイケデリックな深層が潜み、作者自身が体験してきたアンダーグラウンド・ミュージックシーンの記憶と感覚が、色彩や構成に濃密に表れています。
また、本作は1960~70年代のフラワームーブメントで知られるアーティスト、Victor Moscosoの視覚効果にインスパイアされ、「多色の光を当てるとまるで映像のように絵が動く」ライブ感を表現しスマホや画面では伝わらない、生でしか感じ取れない“人間的な感覚”に強く訴えかけます。
そして1980年代後半イギリスのレイヴ&サイケデリックカルチャー「セカンド・サマー・オブ・ラブ」のエネルギーやグラフィック感も作品に影響を与えており、当時のポスターやレコードジャケットを想起させるカラーリングやモチーフを、現代的に再構築しています。
日本における錯視研究の第一人者・北岡明佳氏の手法にも着想を得ており、鑑賞者の知覚に直接働きかける構成が随所に見られるのも特徴です。
子どもは「色が動いて楽しい!」と笑い、
大人は知らぬ間にその世界に深く引き込まれていく——。
《Pages Art》は、年齢もジャンルも越えて、「見ることの楽しさ」そのものを再発見させてくれるアートの新境地です。
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