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中村翔大 《無題》 2024-25年 紙に水彩、ペンシル 23 x 31 cm © Shota Nakamura 写真:髙橋健治

中村翔大 「オリエント」

タカ・イシイギャラリー
終了しました

アーティスト

中村翔大
タカ・イシイギャラリー 六本木は10月4日(土)から11月1日(土)まで、中村翔大の個展「オリエント」を開催いたします。作家にとって当ギャラリーで初の個展となる本展では、約12点の紙作品を展示いたします。またタカ・イシイギャラリー 京橋では同作家による個展「青と緑」が同時開催されます。

中村はこれまでも水彩での制作に取り組んできましたが、本展は紙作品を発表する初の機会となります。サイズを統一した紙作品が並ぶ本展は、中村がイメージの原点とするもの—車窓からの風景—の特質が大きく反映されているといえるでしょう。会場で作品を追うごとに異なる風景が現れる様子は、車中から窓越しに見る風景の移り変わりを思わせます。キャンバスあるいは紙はそれ自身が別の世界への窓のような役割を果たしていると考える中村は、紙作品のサイズを固定したのはイメージの生起条件としての紙(フレーム)をより強調するためであったと言います。

水という媒体の流動性に関心を寄せる中村は、水彩絵具がつくりだす「しみ」から画面が立ち上がる感覚に注目します。また変幻自在でコントロールが容易でない水彩の性質は、移動する車窓から見える風景の「定まらなさ」に通ずるものがあるかもしれません。この流動性や偶然性、あるいは透明性を生かす実践は、京橋会場で発表するペインティングの表現と相互的影響を生み出しています。

中村翔大は1987年山梨県生まれ。2011年に武蔵野美術大学を卒業し、現在ベルリンを拠点に活動。中村の制作の起点となるのは、自身の記憶、観察、そして絵画や映画、写真など多岐にわたるイメージのリサーチである。それらのイメージを編集し再構成することで生まれる作品では、風景、人物、静物といった主題が扱われる。屋外の庭や風景と室内の境目が溶け合うようなイメージや、内省的な空気を纏う人物の姿は、中村作品に特徴的ともいえる没入的な情景を生み出している。

スケジュール

2025年10月4日(土)〜2025年11月1日(土)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttps://www.takaishiigallery.com/jp/archives/35186/
会場タカ・イシイギャラリー
http://www.takaishiigallery.com/
住所〒106-0032 東京都港区六本木6-5-24 complex665 3F
アクセス東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅1b出口より徒歩2分、東京メトロ南北線・都営大江戸線麻布十番駅7番出口より徒歩8分、東京メトロ千代田線乃木坂駅5番出口より徒歩11分
電話番号03-6434-7010
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