蓮沼執太 + 灰野敬⼆「うた」

隙間

終了しました

アーティスト

蓮沼執太、灰野敬⼆

隙間は、音楽家・アーティストの蓮沼執太とミュージシャン・灰野敬二による展覧会「うた」を開催します。

蓮沼執太は、音楽制作やプロデュースだけでなく、多様なミュージシャンたちによって構成される蓮沼執太フィル、音楽を視覚表現へ拡張させるような展覧会やパフォーマンスなど、多岐にわたる活動を展開する音楽家・アーティストです。本展「うた」は、日本の前衛音楽の先駆者であり、50年に渡り最前線で活動するミュージシャン・灰野敬二と蓮沼が、近年継続的に行う協働プロジェクトから生まれました。灰野は1970年、エドガー・アラン・ポーの詩から名を取ったグループ「ロスト・アラーフ」の即興ヴォーカリストとして本格的に音楽活動を開始、その後ロックバンド「不失者」の結成、ソロ、DJ、他ジャンルのミュージシャンとのコラボレーションなど、自身の声と楽器群を用いながら、領域を超えた音楽を展開し続けています。

2017年ステージ上で出会った蓮沼と灰野は、その後ライブ・インプロヴィゼーションや共同録音を通した対話を重ね、一つのアルバム『うた』を制作しました。本展はこのアルバムに端を発し、その音楽的、空間的拡張を模索するサウンド・インスタレーションです。ギャラリーに配されたスピーカーから再生される音楽は、実際にこの場で行われた即興演奏のレコーディングを再構築したものであり、空間に残された様々な機材が、その演奏の痕跡として確認できるでしょう。そして、映像作家・清水花が本展のために制作した映像は、蓮沼と灰野の音楽を「聴くこと」から「見ること」へゆるやかに繋げる、媒介のように存在します。
音と空間の共鳴が一度限りの場を生み出す本展を、ぜひこの機会にご覧ください。

スケジュール

2025年9月20日(土)〜2025年9月28日(日)