入念なリサーチをベースに作品制作する千賀は、本展示において3つの事柄(石、経穴、バナナ)をモチーフに、迷信や神話、習慣のリサーチを行いました。石を浮揚させることで生まれる畏敬の念や、それにまつわるイメージを集めた書籍を模した作品《BELIEF SYSTEM I, STONE : Not the Power of Stones, but the Power of Will》は、あたかも石が貴重で神聖な存在であるかのように私たちに感じさせますが、一方で映像作品《石が天体になる時》においては、石はただの物体として提示されます。鑑賞者は作品を通して「疑うこと」「信じること」を繰り返し体感することになるのです。
まだコメントはありません