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[画像: 勅使河原蒼風「曼陀羅」1978年 六曲一隻屏風 墨、(金箔)、絹 175.5 x 369.8 x 1.8 cm © Sogetsu Foundation / Courtesy of Sogetsu Foundation and Taka Ishii Gallery / 撮影: 髙橋健治]

勅使河原蒼風 展

タカ・イシイギャラリー
終了しました

アーティスト

勅使河原蒼風
タカ・イシイギャラリーは、2月10日(土)から3月16日(土)まで、勅使河原蒼風の個展を開催いたします。いけばな草月流の創設者である勅使河原は、戦後の前衛いけばな運動を主導するだけでなく、国内外の同時代の現代美術とも接続し、造形作家としてそれを牽引した稀有な存在です。タカ・イシイギャラリーでの2回目の個展となる本展では、屏風に描かれた書や「富士山」を主題とした絵画など、平面作品を中心に作品約15点を発表いたします。

いけばなを構成する3つの要素として、勅使河原は線、色、塊を挙げています。とりわけ線を重要視した勅使河原は、必要のない枝を切り、曲げ、留めるなど、花の美しさに甘えることなく果敢に造形することを提唱しました。いけばなや彫刻作品に加え、勅使河原は多くの書の作品を制作しましたが、これは同じ線(枝)で構成される書にいけばなとの相似性を見ていたことが理由です。揮毫された文字は植物のように有機的で、まるで表象されている概念が、象形文字である漢字の殻を食い破って外部へほとばしるかのようなエネルギーを発しています。作品「白雲」(1950年代-60年代)に見られるように、図である文字に対し、地の部分を着色する技法はその印象をより際立たせ、同時にいけばなにおける線と塊の関係をそれらに重ね合わせていることがうかがえます。

1960年代の初めから勅使河原は富士山を主題とした屏風、油絵、水彩作品を数多く制作しました。山中湖畔に構えた別荘から、日の出前、日中、夜までこの霊峰を眺め、「変幻無限であり、生々流転」な姿を、多様な色彩と柔らかな線、そしてデッサンのような素早い筆致で描きました。勅使河原の彫刻作品や書からは、獣のように猛々しい自然や、それに対する畏怖の念が感じられますが、富士山の作品からは親しいものを愛でるような穏やかな感情、そして自らの心の変化に瞬時に反応し、それを造形せずにはいられない強靱な創作への欲望を伺い知ることができます。

近年いっそう再評価が進む勅使河原蒼風は、今年3月に開催される横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」に参加します。

スケジュール

2024年2月10日(土)〜2024年3月16日(土)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日

オープニングパーティー 2024年2月10日(土) 17:00 から 19:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttps://www.takaishiigallery.com/jp/archives/31679/
会場タカ・イシイギャラリー
http://www.takaishiigallery.com/
住所〒106-0032 東京都港区六本木6-5-24 complex665 3F
アクセス東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅1b出口より徒歩2分、東京メトロ南北線・都営大江戸線麻布十番駅7番出口より徒歩8分、東京メトロ千代田線乃木坂駅5番出口より徒歩11分
電話番号03-6434-7010
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