立石草太「タンホイザー」

五木

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アーティスト

立石草太

立石草太は、2022年の大晦日から絵を描き始め、今回が初めての展示となる。 幼少期から絵を描くことに苦手意識があり、制作は試行錯誤の連続である。自分の絵が「最悪」「凡庸」であるかもしれないという思いを抱えながら描き続けている。

一方で、美術館やギャラリーに通い、日々絵画を見てきた彼にとって、「見ること」は日常の一部であり、独自の明確な基準と感覚をもって作品に向き合ってきた。好き嫌いでは片づけられない、分析的な視点を持つ彼の目線と、描くことへの不安や戸惑いがぶつかり合い、今回の絵にはその緊張が刻まれている。
1月4日、和田堀公園でスケッチをしていた彼に目を向けたとき、視線の先に何が描かれているのかはすぐにはわからなかった。 複雑に絡み合った構成や色彩は、一体どこから来るのだろうか。

バンド、ジョンのサンのメンバーとしての、音楽を主とした様々な制作や、加賀田玲との二人芝居など、彼の活動は多岐にわたる。その中でも、「一番遠い存在だった」という絵を描くことに彼は向き合い始めた。「タンホイザー」は、その新しい歩みの記録であり、出発点でもある。

スケジュール

2025年6月6日(金)〜2025年6月15日(日)