「『金沢文庫』創設750年記念 特別展 金沢文庫本 ―流離う本の物語―」

神奈川県立金沢文庫
1月18日終了
750年ほど前、鎌倉幕府の執権北条氏の一族である北条実時は、和漢の貴重な典籍を国内外から積極的に蒐集し、それらを収めるために、「金沢文庫」と呼ばれる文庫(ふみくら)を創設しました。この文庫に収められた蔵書群は、のちに“金沢文庫本”と呼ばれるようになります。鎌倉幕府の滅亡とともに金沢北条氏も運命を共にしますが、その後「金沢文庫」は金沢北条氏の菩提寺である称名寺の管轄下に置かれ、同寺の遺産とともに、現代に至るまで守り伝えられていきます。

室町時代以降、“金沢文庫本”は、貴重であるがゆえに多くの権力者より求められ、散逸の危機に直面することとなります。 “金沢文庫本”に強い関心を寄せ、積極的に蒐集した人物に徳川家康がいます。家康が蒐集した“金沢文庫本”を含む優れた古典籍は、後に尾張初代藩主となる息子義直へ「駿河御譲本」として受け継がれ、その多くは現在、名古屋市蓬左文庫に納められています。

本展はこのような経緯のもと、日本が世界に誇る古典籍“金沢文庫本”を守り伝えてきた両館が連携して、蔵書を守り伝える営為とその歴史的意義を紹介するものです。金沢文庫には蓬左文庫に伝わる重要文化財の金沢文庫本5件が、すべて里帰りします。

[関連イベント]
1. 「尾張徳川家の蔵書をめぐる交流―権力と書物―」
日時: 2026年1月17日
登壇者: 今和泉大氏(名古屋城調査研究センター 学芸員)
2. 月例講座「国宝四将像の線と色を追う」
日時: 2025年12月21日
登壇者: 佐藤優(神奈川県立金沢文庫 学芸員)
3. 国宝 金沢文庫文書に親しむ講座「「金沢文庫本」関係史料を読む」
日時: 2026年1月18日
登壇者: 貫井裕恵(神奈川県立金沢文庫 学芸員)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

開催中

2025年11月14日(金)〜2026年1月18日(日)あと32日

開館情報

時間
9:0016:30
休館日
月曜日
1月12日は開館
12月28日から1月5日、1月13日は休館
入場料一般 800円、大学生・20歳未満 600円、高校生 100円、中学生以下・障害者手帳提示と付き添い1名 無料
展覧会URLhttps://www.pen-kanagawa.ed.jp/kanazawabunko/tenrankai/ichiran/r7/20251114kanazawabunkobon2.html
会場神奈川県立金沢文庫
https://www.pen-kanagawa.ed.jp/kanazawabunko/index.html
住所〒236-0015 神奈川県横浜市金沢区金沢町142
アクセス京急線金沢文庫駅東口より徒歩12分、シーサイドライン海の公園南口駅より徒歩10分
電話番号045-701-9069
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します

0件の投稿

すべて表示

まだコメントはありません