Artist Cafe Fukuoka新型コロナウイルスの世界的流行、その終焉と時を同じくして噴き出したかのようにも見える各国の紛争。
2020年以降、人為的に制御不能な外的要因によって、そもそも必然だったのか、作家には世界的に内省の時代が始まったかのように感じられ、静けさを増した日常を過ごす中、大袈裟に言えば人類の、あるいは人間の本来歩むべき道、また、物理的、精神的意味合いにおける「人間の領域」とは何なのか?という自問自答を繰り返す中撮影を続けてきた2020年以降の作品群の中から、今回はモノクロームポートレイトを中心とした写真35点が選ばれた。
その問いに対する解答と解釈はおそらく何千、何万通りとあるだろう。だが、どんなに絶望的に思える状況、そしてどんな時代が到来しようと、人間に根源的に備わる叡智と精神性が必ず未来を切り拓く原動力となり、そうした人間の底力と強靭さこそが何よりも普遍的で美しいものであると、作家の目には執拗に映り続けるのである。
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