タカ・イシイギャラリーこの度、タカ・イシイギャラリーは、石田尚志個展「庭の外」を開催致します。タカ・イシイギャラリーでの4年ぶりの個展となる本展では、作家が継続して向き合い続けている映像と絵画、絵画と彫刻、彫刻と映像と対峙し体験する時間が、あらたな空間構成によって探求されています。
2019年、雪深い国際芸術センター青森で、石田は4:3のMDF合板を糸鋸で即興的に切り抜く無数の立体物を制作しました。同展の様々な光を投げかけたインスタレーションは、作家にとってストラヴィンスキーの「春の祭典」におけるニジンスキーの振り付けの身体を想起させる経験だったと言います。今春、金沢21世紀美術館での公開制作においては、再度、立体物の制作と向き合いながら、制作する場所と時間を取り込んだアニメーションを制作しました。会期中に制作された「青い小さな家」は、『光庭』と呼ばれる光が降り注ぐガラスの展示室のサイズにあわせて組み立てられています。それは、共に平面である映像と絵画という、作家がながく取組んできた仕事の中に、あらためて物体そのものが作り出す時間の経験を組み込む試みとなりました。
本展で紹介する新作は、「燃える椅子」(2013年)、「正方形の窓」(2015年)、「光の落ちる場所」(2015年)、「絵と窓の間」(2018年)が制作された正方形が窓のある同じ空間で生み出された一方で、平面と立体、絵画と彫刻、映像と物、それぞれに対峙する経験がこれまでにない密度と新たな技法で表出されています。繰り返される一つの部屋での出来事、空間の変容は、天窓からの光と正方形の窓からの人工の光といった不自然な往還、壁と絵画といったテーマをさらに発展させたものです。本来屋外にあるべき一つの木が、不意に室内に生成する、生成させてしまうという衝動がもたらしたものだとも作家はいいます。
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