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石田尚志「紫の家」2025 年 キャンバスに油彩 65 x 53 cm © Takashi Ishida Photo: Shinya Kigure

石田尚志 「紫から始まる絵」

タカ・イシイギャラリー前橋
終了しました

アーティスト

石田尚志
この度、タカ・イシイギャラリーは、石田尚志個展「紫から始まる絵」を開催いたします。同作家にとってタカ・イシイギャラリー前橋で初の個展となる本展は、アーツ前橋を会場とする、2015年以来の大規模な個展「絵と窓の間」(2025年4月19日―6月22日)と平行して開催され、最新作とともに同地を訪れたことで描き出された作品群が初公開されます。

萩原朔太郎の生地である前橋での作品制作と発表に向けて、石田は「絵」と「詩」の間にあるものについて熟考を重ねたといいます。ポーや、ポーを敬愛していた朔太郎に思いを巡らせながら描かれた本展の作品群は、色彩の変遷を追いながら、絵画における「始まり」と「終わり」に新たなアプローチを試みたものです。両者の作品において、色彩は象徴的かつ心理的効果を伴い、現実と幻想の境界が曖昧になるように用いられています。中でも青・紫・赤・黒といった色は、夢幻や孤独といったテーマと深く結びつきながら、詩的で幻想的な作品空間への道標となっています。

これまでも描画行為における時間の問題を探求してきた石田は、リュミエール兄弟の『壁の取り壊し』について言及しながら、ドローイング・アニメーションの技法に逆回転の手法を取り入れ、始まりと終わりが一致する作品を制作してきました。しかし、映像において可能な「時間の反転」が、絵画では成立し得ないことから、本展では、最初に描かれた場所へと最後に戻る循環構造に着目し、新たな試みが行われています。また、これまで青を基調とした作品が多かった石田にとって、紫というあらたな色を出発点とし、そこから様々な色の展開を試みることは、もうひとつの挑戦でもありました。ポーや朔太郎の詩にも見られる色彩の描写と呼応するかのように、紫の四角形は、色と時間の層をまといながら、観る者をイメージの深奥へと誘うことでしょう。

スケジュール

2025年5月11日(日)〜2025年6月22日(日)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、火曜日、祝日

オープニングパーティー 2025年5月11日(日) 13:30 から 17:30 まで

入場料無料
展覧会URLhttps://www.takaishiigallery.com/jp/archives/34659/
会場タカ・イシイギャラリー前橋
https://www.takaishiigallery.com/jp/
住所〒371-0022 群馬県前橋市千代田町5-9-1 まえばしガレリア 1F
アクセス上毛電鉄中央前橋駅より徒歩5分、JR両毛線前橋駅北口より徒歩15分
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