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[画像: 日野田崇 《人のあいだで》 陶, 51×50×76cm, 2023 / 撮影:福永一夫]

日野田崇 「偶然を過ごすための手色形楽」

イムラアートギャラリー|京都
終了しました

アーティスト

日野田崇
イムラアートギャラリーでは今秋、手色形楽(しゅしきけいがく)の作家・日野田崇による個展を開催いたします。手色形楽とは、日野田によって考案された、「美術」に代わる用語で、造形芸術の元来の「身体」ともいえる色・かたちを作家の手(身体)を媒介にしてつくりだすことに焦点を当てる試みを指します。

日野田の制作スタイルは土を手びねりで形成し、マスキングをしながら陶芸用の顔料を吹き付けて彩色が行われます。電気窯で焼き、再度彩色を施しては、焼く、という作業を繰り返して作品が形づくられていきます。20年ほど前から始めたインスタレーション形式での展示空間づくりも特徴的で、陶作品に加えて、モチーフを模したカッティングシートを床や壁などに張り巡らせ、時には天井にも及びます。この空間づくりは、陶作品を制作する延長としての感覚で、カッティングシートを切るといった身体的な試みにより実践されてきました。食器や花器など、もともと人間と親密な距離で使われていた陶という素材を、現代の美術の空間や文脈に対応させるために、これまで日野田はさまざまなアプローチを試みてきましたが、今回、原点に立ち返り、陶作品単体に内在する密度や重量感でギャラリーの白い箱に拮抗させる試みに挑戦します。

作品の表面にはその時代の社会問題に問いを投げかけるようなモチーフが描かれますが、手色形楽では、まずは概念よりも、色やかたちの響きや動き、ぶつかり合いを楽しむ事が前提とされています。音を楽しむような、匂いや味覚で味わうような感覚で、彼の作品を会場にて楽しんでいただけたら幸いです。

スケジュール

2023年10月25日(水)〜2023年11月25日(土)

開館情報

時間
12:0018:00
10月27日は20:00まで
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttps://www.imuraart.com/exhibition/2023/09/post-24.html
会場イムラアートギャラリー|京都
https://www.imuraart.com/
住所〒606-8395 京都府京都市左京区東丸太町31
アクセス京阪線神宮丸太町駅4番出口より徒歩3分
電話番号075-761-7372
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