諸角拓海「土遊び」

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アーティスト

諸角拓海

この度THE LOOP GALLERYは、2023年9月15日（金）から10月6日（金）まで、諸角拓海による日本での初個展『土遊び』を開催いたします。

諸角拓海は、1995年東京都生まれ。幼少期よりアラブ首長国連邦やアメリカ、中国など日本以外の国で過ごす中でアーティスト活動を開始し、2021年にオスロ国立芸術大学大学院美術研究科で修士号を取得。現在、ノルウェーを拠点に制作活動を行っています。

古代/縄文土器に始まり、土を使った美術的な探求は日本の原点であると考える諸角は、自身にとって特別なメディウムである土を視覚的な表現手段として用いた幅広いスケールでの立体作品を制作しています。
また、窯の中での物質的な変化を捨象せずに受け入れる表現により、諸角がこれまでの海外生活の中で常に抱いてきた「自分が日本人の変異種である」という感覚を、植物の細胞に見られる変形現象「綴化」と重ね、その美しさを作品に投影します。

今年の夏、本展に向けて信楽で制作をした諸角。今回注目した「焼締め技法」は、信楽でよく用いられ、高温で焼き締められた作品から浮かび上がる長石*が特徴です。この日本古来の技法から得たインスピレーションと、海外で培った感性とを融合させた新作を、オスロで制作した作品と合わせて展示します。

*長石: 複数の鉱物種を総称する鉱物グループ。地殻中に普遍的に存在し、火成岩、変成岩などほとんどの岩石に含まれる。釉薬原料の1つ。

スケジュール

2023年9月15日(金)〜2023年10月6日(金)