直方体 「Touch」

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アーティスト

直方体

この度、UNE Art Projects では5月11日(土)から6月9日(日)まで、「直方体」個展『Touch』を開催いたします。

「直方体」は、プロダクトデザイナーの産田拓郎が、2024年に立ち上げたクリエイティブプロジェクトです。
直方体は、個人のアーティストではなく「場」です。クロスワード・パズルを解くように感性と理性を行き来して、新しい視点や表現を探究していくことが主な目的となります。こんなアイデアや物があってもいいかもしれないという好奇心を原動力として、自身の工業デザイナーとしてのバックグラウンドやスキルを活かしつつ、多様な媒体を用いてデザイン以外の領域へ挑戦していきます。活動ペースはゆっくりと行い、進んだり、戻ったり、ジャンプしたり、たまに道なき道に誰かを誘ってみたりして、必ずしもゴールテープを切らなくてもいいモノづくり、そんなことを目指しています。

本展では、直方体の初作品『Touch』を発表いたします。展示タイトルでもあり本作品のコンセプトでもある“Touch”には「触れる、手触り、接触」などの様々な意味が含まれています。

指先で感じ取る“Touch”
目には見えない“Touch”

“Touch”を起点に生まれる現象を観察し、離す、翳す、通す、これらシンプルなアプローチによってミニマルな一つの装置として具現化しました。風見鶏のある小屋のように、物と環境が溶け合い、オブジェクトに空間や時間などの複雑性を纏わせることに挑戦しています。照明に似てるけど照明ではないもの、そんな曖昧さを目指しています。

組み合わされた直方体にボール状のスイッチ、ラジオメーター、電球、それぞれを配置した照明装置です。コンポジションと色の違いにより、全シリーズは6点の作品となります。また、壁掛け式と卓上式、主に二種類で分けています。本体のボールにタッチすると指先の静電気を感知し電球が点灯します。フィラメントからの熱放射でラジオメーターの4枚羽根をゆっくり押し始めます。また、スイッチは長く触れることで調光できます。光の強さで羽根の回転速度も変わります。

本作品は日常的にインテリア照明として使っていただけますし、作品自体でも興味深くオブジェとしても楽しめます。

今回、展示品の一部には触ることが可能です。

スケジュール

2024年5月11日(土)〜2024年6月9日(日)