あわせて展示される《TORNCEPT-One Way #1》および《TORNCEPT-One Way #wm2》では、本来は確実な方向を示す一方通行の標識が、裂けて捻れることで、不確定な目標を示すオブジェクトへと変化します。単純だったものが細分化され、複雑に枝分かれしていく様を形にした本シリーズは、「裂ける(torn)」と「概念(concept)」を合わせた「TORNCEPT」という言葉によって表されています。そこには、あらゆる概念が時間とともに多様で複雑になり、曖昧になっていく現代を生きる感覚そのものを、肯定的に捉えようとする作家の姿勢が反映されています。
また、《Rediymade-The way HP7W+JFQ》は、作家が歩いている時に面白いと感じた実際の道路を、傷や寸法、素材などを極力そのまま再現した平面作品です。私たちが日常で目にしながらも意識していない風景を、改めて意識の表層へと引き上げることで、その美しさと面白さを再発見します。既製品(レディメイド)である道路の断片を、再び(Re-)同じ素材で手作業(DIY)により再現するという構造から、田村は本シリーズを「Rediymade」と名付けました。
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