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「原輝美と諏訪の美術 -洋画開化の音がする-」

諏訪市美術館
終了しました

アーティスト

原輝美
明治維新以降、西洋文化や美術の受容により、日本では洋画家が急速に増えていきましたが、諏訪地域では明治末になってようやく学校で洋画が授業に取り入れられるようになりました。そんな中、諏訪市湖南出身の原輝美(1884-1966)は1902(明治35)年に単身アメリカへと渡り、諏訪地域で先駆けて海外で本格的に絵画について学びました。

原の留学は元々医学を学ぶことを目的としたものでしたが、アメリカで過ごすうちに医者ではなく画家になることを決意。学校を中退し、美術学校へと入学します。アメリカ・サンフランシスコやニューヨークを中心に、途中留学を行ったイギリス・ロンドンを含め、1912(大正元)年に帰国するまでのおよそ10年間、海外で絵画について学びました。

帰国した後、今度はヨーロッパで美術を学ぶことを夢見た原でしたが、実家が営む製糸工場の経営不振などの影響もあり、渡航を断念。その後亡くなるまで再び海外へ行くことは叶いませんでした。帰国後は父から継いだ実家の製糸業を営む傍ら、趣味として絵画制作を行い、晩年は雅号を白川と称して俳句を嗜んだり、古文書の研究や日本画の制作を行っていました。

本展では、原の生家に残されていた留学時代の日記を読み解きながら、留学当時に描いたとされる作品とともに、原の活動最盛期ともいえるアメリカ・イギリスでの活動を紹介します。
また、原と同じく海外で絵画を学んだ作家や、原の活動以降に諏訪地域で活躍していた作家の作品について合わせて紹介します。

原は作品を制作する際、自宅にある8畳一間のアトリエで、誰一人として室内に入れず、独りしずかに作品に向かいあっていたと言います。諏訪の洋画の先駆者でありながら、独自の制作活動を進めた寡黙な画家・原輝美の歩んだ道のりと、諏訪地域における洋画家たちの軌跡をぜひご覧ください。

スケジュール

2025年7月12日(土)〜2025年9月21日(日)

開館情報

時間
9:0017:00
休館日
月曜日
7月21日・8月11日・9月15日は開館
祝日の翌日は休館
入場料一般 310円、中学生・小学生 150円
展覧会URLhttps://www.city.suwa.lg.jp/site/museum/51653.html
会場諏訪市美術館
https://www.city.suwa.lg.jp/site/museum/
住所〒392-0027 長野県諏訪市湖岸通り4-1-14
アクセスJR中央本線上諏訪駅西口より徒歩7分
電話番号0266-52-1217
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