鮨さいとう はなれ NANZUKAこの度Nanzukaは、長野県在住のアーティスト、中村哲也の新作個展 GO FIGURE をNanzuka Undergroundにて開催いたします。
中村は、1968年千葉県生まれ、東京藝術大学大学院美術研究科で漆芸を学び、伝統工芸の素材や技術を再解釈しながら、視覚的な情報が生物に与え得る情報をテーマに様々な形態の彫刻作品を発表しています。1998年より「スピード」と「改造」という現代社会を象徴するテーマに、ジェット機を模した彫刻作品《レプリカ》シリーズを展開。近年ではカスタムペイントカルチャーにおけるウェザリングの美学を踏襲したロボット作品や、動物や植物、あるいは怪獣といった生命体を連想させる造形作品を制作しています。
その作品は、イタリアの前衛芸術運動「未来派」の系譜とも解釈できますが、近年の中村の作品は、より有機的・生物学的な情報を造形へと取り込むことに注力しており、一元的なエネルギーの視覚化、機能の視覚化といったテーマを超えて、その先にある未来における人工生命体の美学をも私たちに連想させます。
本展では、ギャラリー1階に乗り物型の大型彫刻《フレアライン》シリーズの最新作を、2階に近年中村が集中的に制作している新シリーズ《炎獣(えんじゅう)》を展示します。機械工学的な美学と自然界の有機的な造形美を織り交ぜた、中村の新たな方向性を示す展覧会となります。
"Go Figure" は、「理解不能」や「不思議」を意味するスラングに由来しています。美的な対象にふれたときの恍惚感は、常にどこか謎めいています。本展は、こうした感覚を出発点に、人間を普遍的かつ根源的に魅了する形象(フィギュール)を模索する試みです。
本展には自動車や、バイク、怪獣など、社会通念上は「子どもじみたもの」と評されがちなモチーフがいくつも登場します。これらは実用として咆哮することはありませんが、"Go Figure"な魅力を放っています。
また、中村が本展の制作に先立って描いたドローイングの数々を、GO FIGURE Drawingと題し、7月2日(水)より鮨さいとう はなれ Nanzuka(中目黒)にて展示いたします。
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