大倉集古館インドは古くから綿の国でした。植物繊維である木綿に美しい色を染めることは難しく、17世紀以前に赤や黄色を鮮やかに発色させ、しかも洗っても色落ちしない布を作る技法をもつ国はインドをおいて他にはありませんでした。本展覧会では、交易により世界に輸出され、変化を遂げていったインド布の伝播に着目し、ヨーロッパをはじめ、インドネシア、タイ、ペルシャ、日本などへもたらされ、それぞれの地で変化を遂げた布たちをご紹介いたします。
展示では、「更紗」の名で知られる捺染布をはじめ、ヨーロッパに渡った豊かな色彩のエキゾチックな柄のパランポールと呼ばれる捺染布、1枚作るのに最低3年はかかるといわれる緻密な綴織のカシミールショールなどを展観します。そして、何よりインド国内の宮廷や寺院で使われた金銀糸織や、今では技法さえわからないほどの複雑な絞り染めのターバンや上質の木綿モスリンなど、インド染織の幅広さや奥深さをお楽しみいただきます。
[関連イベント]
1. 講演会 「インドの伝統染織から考えること」
日時: 8月26日(土)14:00~(約1時間半)
講師: 畠中光享氏(日本画家、インド美術研究者)
会場: 大倉集古館 地下1階ホール
聴講料: 無料 ※ただし当日観覧券が必要です
申込: 40名(事前申込制、先着順)
2. 講演会「インド染織の美技」
日時: 9月23日(土)14:00~(約1時間)
講師: 沼沢ゆかり氏(東京国立博物館 研究員)
会場: 大倉集古館 地下1階ホール
聴講料: 無料 ※ただし当日観覧券が必要です。
定員: 40名(事前申込制、先着順)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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