Gallery A4ギャラリーエークワッドでは、「建築家・阿部勤のいえ展 暮らしを愉しむデザイン」展を開催いたします。
阿部勤は、坂倉準三建築研究所に所属していた1966年より、タイに学校を建設するプロジェクトの担当として、1970年まで日本とタイを行き来して過ごしました。庇の下に日陰をつくり、風通しを確保しながら自然と同化して過ごす生活様式や、屋外での過ごし方に現地で触れ、心地よさが建築の要素に重要なことに気づきます。タイと行き来する合間を縫って設計した自邸は「中心のある家」と呼ばれ、竣工後50年経ったいまでも多くの人を魅了しています。
阿部は、「囲う」「覆う」という二つの空間構成と、外と内を「開く」「絞る」という建築の方法を使いながら、伱間や隅を巧みに活用し、遊び心たっぷりに、居心地の良い場所を幾つも作っています。
ライフスタイルの変遷とともに空間は用途を変え、庭の木が育つように、街並みとも馴染みながら、味わいが増します。阿部は、仕事場兼遊び場であるこの自邸で、木漏れ日や、吹き抜ける風を感じつつ、時には料理をして、人をもてなしながら語り合う時間を生涯愛しました。建築家による100㎡の小さな<いえ>の中に、詰め込まれたデザインの思想が、豊かな暮らしとは何かを問いかけます。
まだコメントはありません