角川武蔵野ミュージアム本展示は、Mika Pikazo氏が展示全体のディレクションという立場に立ち、「短歌」と「イラスト」という一見共通点の見つけづらい二つの表現手法を軸に、感情を空間体験して展示する試みです。
「短歌」と「イラスト」のどちらの作品にも共通して宿るのは、「誰かが心に感情を宿し、創作に至る」というプロセスです。「短歌」は、日本において長い歴史を持ち、時代を越えて多くの人を魅了してきた言葉の芸術です。一方で「イラスト」は、挿絵から発展し、現代のポップ・アートカルチャーを牽引する視覚表現として進化を続けています。
また、「短歌」は、伝統を守りながらも変化し続ける創作手法であり、「イラスト」は、その形を絶えず変え、枠組みそのものを再定義してきた表現手法ともいえるでしょう。アプローチや歴史の違いはあれど、それらに込められた「感情」は、創作者にとっても受け手にとっても、普遍的で絶対的なものであるはずです。
本展示では、そんな「感情」にフォーカスを当てました。人はどのように「感情」を抱き、どのような「感情」が存在し、消え、そして生き続けているのか。「短歌」と「イラスト」という二つの異なる表現を通して、その問いを紐解きながら、来場者の皆さん自身の「感情」と改めて向き合うきっかけになれば幸いです。
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