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「瀬戸染付開発の嫡流 - 大松家と古狭間家を中心に - 」

瀬戸市美術館
終了しました
瀬戸における磁器生産の始まりは、天明年間(1781~89)、下品野の加藤粂八が、肥前から逃亡してきた職人副島勇七から製磁法を学び、甥にあたる加藤忠治と力を合わせて研究を重ね、寛政元年(1789)に共同で磁器を試造したことだといわれています。そして、享和年間(1801~04)に入ると、瀬戸村の庄屋で窯屋取締役でもあった加藤唐左衛門や、加藤民吉の兄である加藤吉右衛門は、磁器焼造のための試行錯誤を重ねていました。また、熱田奉行津金文左衛門胤臣は、熱田前新田の開発に従事していた加藤吉左衛門、民吉父子に南京焼(染付磁器)の製法を伝え、享和元年(1801)に盃、小皿、箸立てなどまだまだ不十分であったが白く焼きあがった染付磁器を焼き上げることに成功したと伝わります。

このように、瀬戸における磁器開発を主に担っていたのが、加藤吉右衛門・民吉に代表される「大松家」と、加藤忠治に代表される「古狭間家」と言えます。この両家は、瀬戸の陶祖である加藤四郎左衛門景正(藤四郎)からの家系である「山陶屋家」からの分家であり、同じくその家系からの分家として、加藤唐左衛門の「唐左衛門家」もあります。また、陶祖からの家系として「武右衛門家」があり、「山陶屋家」と「武右衛門家」が当時の瀬戸を代表する陶祖からの家系でした。

本展では、「大松家」と「古狭間家」という初期瀬戸染付を語る上では欠かせない二つの家系等に関連する作品を展示するとともに、民吉が修業した長崎県佐々町の窯跡から採集された陶片などを展示し、当時の瀬戸染付発展の状況を知っていただければと思っております。また令和6年(2024)に、民吉が没してから200年という節目の年を迎えますので、本展により、民吉の偉業を再認識するきっかけとなればと考えています。

スケジュール

2023年8月5日(土)〜2023年10月1日(日)

開館情報

時間
9:0017:00
休館日
8月8日、9月12日は休館
入場料一般 500円、大学生・高校生 300円、中学生以下・65歳以上・障害者手帳提示 無料
展覧会URLhttp://www.seto-cul.jp/information/index.php?s=1688881763
会場瀬戸市美術館
http://www.seto-cul.jp/seto-museum/
住所〒489-0884 愛知県瀬戸市西茨町113-3(瀬戸市文化センター内)
アクセス名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅より徒歩15分
電話番号0561-84-1093
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