「ザ・トライアングル 佐俣和⽊:PLAYSCAPE KYOTO!」

京都市京セラ美術館
2月15日終了

アーティスト

佐俣和⽊
佐俣和木(さまた・かずき)は、美術作家でありながら、ディスクゴルフという競技のプロ選手でもあります。

ディスクゴルフは、フライングディスク(いわゆるフリスビー)を使い、バスケット型の専用ゴールに向かって投げ、できるだけ少ない投数でゴールすることを競うスポーツです。プレイヤーはコースを移動しながら、戦略的にディスクを投げ進めていきます。この競技の大きな特徴は、フィールドの柔軟性にあるといえるでしょう。都市空間の建物やフェンスといった人工物から、自然の地形や起伏をそのまま活かした場所まで、あらゆる環境がそのまま競技のためのコースになります。つまりディスクゴルフは、そのゲーム性によって空間を〈競技場〉に変換してしまうのです。

佐俣はこの特性を生かし、京都という都市全体を巨大な〈PLAYSCAPE〉へと置き換えるプロジェクトに取り組みました。ディスクを手に街を巡ることは、私たちが日常的に見過ごしている空間を、別の視点から読みかえる行為であるとも考えられます。
古都・京都には、長い歴史と人々の営みが折り重なった場所が無数に存在します。そこにディスクゴルフを持ち込むことで、そうした空間が一時的に〈競技場〉へと再解釈され、遊び・身体性・地形との関係といった、その場所が持つ別の側面がみえてきます。

同様に佐俣は、1933年に開館した京都市美術館を、スポーツを通じて〈PLAYSCAPE〉へと変換します。展示室、中央ホール、日本庭園といった館内外のあらゆる空間でプレイすることで、美術館に刻まれてきた歴史や、そこに染みついた制度的な制約が一時的にほどかれます。そして、“遊び”の場として新たな姿が現れます。
このスポーツによる身体的な行為を通して、美術館は「誰もが集まり、楽しめる場所」として再認識されると同時に、「アートも自由に楽しんでよいものだ」という、根源的で普遍的な価値が浮かび上がってくるのです。

スケジュール

開催中

2025年12月3日(水)〜2026年2月15日(日)あと72日

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
入場料無料
展覧会URLhttps://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20251203-20260215
会場京都市京セラ美術館
https://kyotocity-kyocera.museum/
住所〒606-8344 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
アクセス地下鉄東西線東山駅1番出口より徒歩約8分、京阪線三条駅12番出口より徒歩約16分、阪急線京都河原町駅より京都市バス(46系統)「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ、JR京都駅より京都市バス(5・86系統)「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ
電話番号075-771-4334

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