神田日勝記念美術館本展は、倶知安町に生まれ、戦前は東京で前衛絵画を、戦後は郷里・倶知安に居を構えて60年以上制作を続けた画家・小川原脩(1911-2002)の画業を顕彰する小川原脩記念美術館(倶知安町)との所蔵品交換展です。
小川原の画業は、戦前のシュルレアリズムへの傾倒、戦後に入っての北海道的な題材への取り組みや、縄文文化・シャーマニズムへの接近、そして動物をテーマにした作品を経て、晩年のチベット・インドへの接近と、生涯にわたって様々な画風の変遷をたどりました。神田日勝(1937-1970)もまた、生涯を通じて、戦後社会派リアリズムや、ポップアートを思わせる色彩の氾濫、そしてアンフォルメルなど、自らの画風を最後まで模索し続けました。
また小川原は、犬や白鳥といった動物たちの姿に人間社会の構図を投影することで社会における在り方を表現しようと試み、日勝もまた農業に従事する傍ら身近な題材をもとに絵を描き続けることで、没個性化していく人間社会へ警鐘を鳴らしました。
戦後の激動の時代にあって、芸術を通じて自己の確立を目指した二人の画家。両者がそれぞれ歩んだ画業をご覧いただきます。
[関連イベント]
1. 第23回日勝祭特別ギャラリートーク
日時: 12月7日(日)15:30~16:30
会場: 本展会場(ロビー集合)
講師: 沼田絵美 氏(小川原脩記念美術館副館長/学芸員)
※参加無料(要観覧券)
2. 担当学芸員によるギャラリートーク(全2回)
日時: 1月10日(土)、2月7日(土)14:00~(30分程度)
会場: 本展会場(ロビー集合)
※参加無料(要観覧券)
まだコメントはありません