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「セオリーの宙吊り」

武蔵野美術大学
終了しました

アーティスト

ヨウ・シンキ、岩瀬絵莉子、宮川尚、大内咲佳、ロ・テンセキ、ロウ・ウセイ、トウ・シヒン
4月23日(水)から、造形構想専攻クリエイティブリーダーシップコースの大学院石川卓磨ゼミによる展覧会「セオリーの宙吊り」展が始まります。

私たちは日々、たくさんのセオリー(理論や枠組み)に囲まれて暮らしています。セオリーは、物事を理解したり進めたりするうえでの道しるべになる一方で、ときには私たちの思考や行動を知らず知らずのうちに縛ってしまうこともあります。複雑な社会課題に向き合い、新しい仕組みを生み出していくためには、与えられたセオリーをそのまま受け取るのではなく、それが本当に今の状況にふさわしいものなのか、立ち止まって問い直すことが大切です。セオリーを大切にしながらも、常に少し距離をとって見つめ直し、簡単な答えに飛びつかず、問い続ける姿勢が求められています。

「セオリーの宙吊り」は、そんな視点から生まれた展覧会です。
一度、理論や価値観を“宙に吊るす”ようにして、その固定された場所からそっと引き離し、さまざまな角度から眺めてみる。すると、それまで見えていなかったものが浮かび上がってくるかもしれません。
この展覧会を企画した私たちは、クリエイティブリーダーシップコースの大学院生です。それぞれ異なる背景や専門を持ちながら「創造的思考力」を学び、社会課題に向き合い、枠に囚われない表現を通じて新しい視点や問いを提示しようとしています。私たち自身が、ある意味では“美術大学的なセオリー”を宙吊りにした存在なのかもしれません。

美術の世界においても、作品の見方や作り方、評価のされ方といった形でセオリーは存在します。だからこそ私たちは、美術表現を使って「吊り下げて、揺らして、ずらしてみる」ことに挑戦しています。作品同士が交差し、あるいは観る人との間に生まれる小さなずれや対話が、新しい問いを生み、次の思考へとつながっていく。そんな瞬間を大切にしたいと考えています。
「セオリーの宙吊り」が、新しい視点をひらく、思考の旅のはじまりとなれば幸いです。

会場: 武蔵野美術大学鷹の台キャンパス 14号館 B103展示室

スケジュール

2025年4月23日(水)〜2025年4月26日(土)

開館情報

時間
11:0017:00
最終日は16:00まで
入場料無料
会場武蔵野美術大学
http://www.musabi.ac.jp/
住所〒187-8505 東京都小平市小川町1-736
アクセスJR中央線国分寺駅北口より西武バス20分 「武蔵野美術大学」下車、西武国分寺線鷹の台駅より徒歩18分
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