Thomas Houseago’s studio in Los Angeles, 2024, Photo: Sai Tripathi, all artworks © Thomas Houseago Studio
BLUMロサンゼルス・マリブを拠点に活動する美術作家トーマス・ハウセゴの当ギャラリー初となる個展が2024年7月にBLUM東京で開催されます。世界的な彫刻家として知られるハウセゴは、新たな宇宙を描き出す本展において、フクロウ、循環する月、ニワトコの木、花の限りのある美しさといった古くから用いられてきたモチーフが展開されるその作品群を通して、文化の起源の探求をさらに押し進めようとしています。彫刻と絵画で表現されるその作品群に登場するキャラクターは、普遍的なフォークロア的な雰囲気を湛えながら、古くから伝わってきたイメージを新たに呼び起こし、現代的な意味を吹き込んでいます。さらに、ギャラリーの壁面に展示される、15メートル以上に及ぶ天空を描いたキャンバス作品は、展覧会全体の地図のような役割を果たしています。昼から夜へと移り変わっていくこの天空を描いたタペストリーの前に置かれた、フクロウ、卵、花を象った立体作品は、互いに、そして展示空間の背景と呼応しながら、循環的な性質という再生と我々人間の存在において重要なテーマを伝えています。没入感を与える展示壁全体を包むような巨大なキャンバスに加え、本展では、作家が自宅で制作した、小さな絵画作品群も初公開となります。これらの親密なサイズ感の作品群は、存在についての繊細な側面について探究する作家の瞑想的な創作行為から生まれました。本展は、宇宙的なレベルまでに広がる外部性をめぐる概念と、より大きなものの一部としての人間のあり方と格闘する心のうちにある弱さを結びつける試みと言えるでしょう。
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