東京アートミュージアムアーティスト
池田龍雄、海老塚耕一、大沢昌助、織田廣喜、掛井五郎、鹿江恭夫、木下晋、草間彌生、黒田アキ、菅木志雄、辰野登恵子、難波田龍起、西常雄、舟越桂、若林奮
東京アートミュージアムをふくめた、このエリア一体の再開発は1992年にはじまります。東京都による都市計画道路の事業が認可されたことで、南北に細長い土地を斜めに縦断するような恰好で通ることになり、それ以外の土地はきわめて使いにくいかたちで残されることになったのです。そのとき、そうした状況を逆手に取り、これまでにないような街づくりが構想されました。道路に沿った両側を統一的なデザインでつくり直すもので、その構想は建築家・安藤忠雄(1941年生まれ)の手によって実現されることになります。東京アートミュージアムの独特の展示空間はこのようにして生まれたのです。
忘れてはならないのは、この展示室が街づくり全体のなかで意味をもっていることです。隣接する劇場や保育園、集合住宅、テナントとして入る飲食店など、このミュージアムはそれらすべてがつながっているのです。街が生まれる――これは2007年に東京アートミュージアムで開催された安藤忠雄展の展覧会タイトルですが、文字どおり、これらのアート作品はこの新しい街で生まれた出会いによってつながっているのです。
このコレクションは、作品だけを見るならば、ジャンルもスタイルもバラバラなものの寄せ集めのように思えるかもしれませんし、実際のところ、そうなのでしょう。唯一の共通点は「この街で出会った」ことに求められます。出会いとは、人間が予測できる範囲をこえる、縁としか呼びようのない出来事であり、その積み重ねがこの場所の歴史をつくってきたのです。今回の展覧会では、そうした機縁によって集まったアート作品の展示を通じて、そうした歴史の一端をご紹介します。
まだコメントはありません