「東京藝術大学絵画科油画専攻3年Dコース展示『たもたれるながれ』」

仲町の家

終了しました

アーティスト

石井幹太、大森佳絵、葛西吾子、菅野史葉、紀谷元杜、小杉直寛、小西百恵、高橋和暉、藤原涼、光山里空、村木一翔、村山心南、室井聡太

東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻では、絵画をベースに置きつつも個々においては多様なメディアやジャンルと接触を図りながら表現活動を試みており、3年次からはABCD4つのコースに分かれ、それぞれ特色のある授業を行なっています。本展は3年生Dコースの授業内プログラムによる企画展示です。北千住という街のストーリー、「仲町の家」という家のストーリーを参加学生それぞれの視点で見つめ、自己の制作に内包させていくプログラムを行います。現代アートとしてのペインティングは欧米の流れを汲み、白い壁と床のニュートラルな空間の中で一つの独立した存在、概念として語られる事が多々あります。大学のアトリエ自体もそのような考え方に則って空間が作られており、学生は日々そのような環境で作品制作を行なっています。しかし、日本における絵画の多くは、古くは襖絵や掛け軸など生活空間や時期、状況などの日々の暮らしや生活環境に寄り添いながら成立しており、むしろ現代のインスタレーションに近い様式です。本展はいわゆる西洋的なホワイトキューブでの見せ方やアートの考え方とは違う、私たちの生活空間に寄り添うアートワークの形をそれぞれの方法で探求し、その探求を会場に訪れる街の皆さんと開かれた会話を通して共有できる機会にする事を目的としています。

スケジュール

2023年10月21日(土)〜2023年10月30日(月)