installation view of “PAINTING (CT008091)” (left) and “CT008091_PAINTING” (right) 2024 | archival pigment print | 620 × 880 mm © Toshihiro Komatsu, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

小松敏宏 「絵の向こうには壁があるだけだ—CT: PAINTING」

KANA KAWANISHI GALLERY
3月1日終了

アーティスト

小松敏宏
KANA KAWANISHI GALLERYは、2025年2月1日(土)より、小松敏宏個展『絵の向こうには壁があるだけだ—CT: PAINTING』を開催いたします。

小松敏宏は、東京藝術大学大学院美術研究科にて現代美術研究を深めた後、マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院建築学部では視覚論を学び、MoMA PS1やクイーンズ美術館で個展をするなど欧米をベースに精力的に活動し、帰国後は瀬戸内国際芸術祭(2013)や越後妻有アートトリエンナーレ(2012/2015)などの国際芸術祭を中心に、事象の認識を更新させる視覚芸術を重ねてきました。

サイトスペシフィック・インスタレーション、パビリオン(仮設建築)、あるいは写真表現にて、鑑賞者の視覚体験に揺さぶりをかけてきた小松作品は、その発表形式に絵画が用いられることはありませんでした。それは「連綿と続いてきた美術史のなかで、自分が描くべき理由が見当たらない」という素直かつ原理的な理由によるものでしたが、キャリアが30年目に差し掛かる2023年に発表した〈CT(ペインティング)〉で、小松は初めて自ら絵筆をとる決断をします。

​30年という歳月を而立(じりつ)と表し「学識や道徳観が確立し、世に立つ自信が得られる年齢」と語ったのは孔子でしたが、「事象の認識を更新させる視覚芸術」を追究してきた小松が、建築空間のレイヤーを打ち消す透視写真〈CT〉を扱ううちに、アート領域でも最もフォーマルなメディウムとされる「油彩画」を透視させたい、という欲求を抱いたことは自然な流れであり、そのための素材も「自らが描いたものであるべき」と判断したことも必然でした。これまで数多の学生たちに油彩画を教えてきた小松も、いざ自らが初めてアーティストとして絵筆を握る立場になると、素直に同僚たちに道具等についての教えを請い、アーティストとしての原点に立ち戻り、瑞々しく表現を追究しつづけているのです。

常に一貫したアーティストとしての立脚点を持ち続けながら、美術史を踏まえてようやく自らも筆をとるべき事由をみつけ、二次元空間と三次元空間が越境する表現を展開する小松敏宏の、新境地を是非お見逃しなくご高覧ください。​​

スケジュール

開催中

2025年2月1日(土)〜2025年3月1日(土)あと15日

開館情報

時間
13:0018:00
休館日
月曜日、火曜日、日曜日、祝日

オープニングパーティー 2025年2月1日(土) 17:00 から 18:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttps://www.kanakawanishi.com/exhibition-053-toshihiro-komatsu
会場KANA KAWANISHI GALLERY
http://www.kanakawanishi.com/
住所〒135-0021 東京都江東区白河4-7-6 白河和楽ビル 1F
アクセス東京メトロ半蔵門線清澄白河駅B2出口より徒歩9分、都営新宿線菊川駅A4出口より徒歩9分、都営大江戸線清澄白河駅A3出口より徒歩14分
電話番号03-5843-9128
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