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Oshu City, Iwate Prefecture 2018

柴田敏雄 「Water, Land, and Seed」

鎌倉画廊
終了しました

アーティスト

柴田敏雄
柴田敏雄は1949年東京に生まれ、東京芸術大学大学院で油画専攻修了後、ベルギーで写真を本格的に学びます。帰国後、日本各地のダムや法面、インフラといった人工構造物のある風景を大型カメラで撮影した作品で国際的に高く評価されてきました。初期の精緻なモノクローム作品から、2000年代以降はカラー作品へと表現の幅を広げます。東京国立近代美術館、ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ポンピドゥー・センターなど、国内外の美術館に作品が収蔵されています。

本展「Water, Land, and Seed」では、未発表の新作(24点)を含む35点を展示いたします。柴田は長年、水と人が作り出した造形物が織りなす風景を捉えてきましたが、近年は「有機的なものをもっと積極的に取り込もうという気持ちが高まってきた」と語ります。これは、日本の国土が持つ特性、すなわち山地が多く、水害や地震などの自然災害が頻繁に起こる環境の中で、人々が築き上げてきた知恵と工夫の歩みが現在の風景に現れているという作家自身の深い考察に基づいています。

コンタクトプリント(4x5インチ)から120x150cmの大型作品まで、多様なサイズの作品群を通して、柴田敏雄の新たな境地をご覧いただけます。モノクローム作品では脇役のように見えた植物が、カラー作品ではその存在感をより明確にし、風景における有機的な要素への新たな視点が提示されます。

柴田の写真は、自然の力と人工構造物のインタープレイに焦点を当てることで独自の調和を生み出します。水が堰や水路を流れ落ちる力強さや優雅さ、そして山肌が、人間の手が加わることで反復するパターンへと変化する様など、その研ぎ澄まされた視点と大型カメラによる精緻な描写は、現代の風景を神秘的な抽象的構図へと昇華させます。

柴田が長年向き合ってきた風景描写の根底にある「水」と「大地」、そして「種」、すなわち生命の萌芽や有機的なものへの関心の高まりがもたらす新たな展開を、是非この機会にご高覧ください。

スケジュール

2025年9月20日(土)〜2025年11月8日(土)

開館情報

時間
11:0017:30
休館日
日曜日、月曜日、祝日

オープニングパーティー 2025年9月20日(土) 16:00 から 18:00 まで

入場料無料
会場鎌倉画廊
http://www.kamakura.gallery/
住所〒248-0031 神奈川県鎌倉市鎌倉山4-1-11
アクセスJR鎌倉駅東口より京浜急行バス「鎌倉山」下車徒歩1分、湘南モノレール西鎌倉駅より徒歩15分
電話番号0467-32-1499
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