「輪島復興支援 artisansと輪島塗 ―輪島塗 そのさき―」

そごう美術館
1月22日開始
輪島塗が2024年能登半島地震により壊滅的な被害を受け、地域独自の分業制が大きな打撃を受け輪島塗の存続が危ぶまれる事態となっています。ここに何とか風穴を開け地域の復興と輪島塗の未来を見据えた展覧会を開催いたすことにより漆の技術の継承と輪島塗の未来を切り拓いていきたいと思います。

石川県立輪島漆芸技術研修所所長 小森邦衞氏(重要無形文化財「髹漆」保持者)の全面的なご協力のもと従来の漆の展覧会とは異なり輪島塗独自の工程などを若い方々にもわかりやすく親しみの持てるものとして、素地の作成における高い技術にも注目し輪島塗をご理解いただけるような構成として展示いたします。

輪島塗の過去現在を見据え未来に向かう輪島を中心とした作家60名の作品と素地を担う高い技術の技をご紹介いたします。

本展の特徴は、加飾が施され完成された作品のみをご覧いただくだけでなく、堅牢優美な輪島塗が造られる「過程・工程」に、新たに目を向けているところにあります。今まで注目をされなかった「素地」(輪島塗の下地)の完成にいたる過程を詳しくその超絶技巧を公開いたします。展覧会のタイトルにもあるように「artisan」は「職人」という意味です。木地や独特の素地造りなどに注目して、その高い技術をご覧ください。

輪島塗の複雑な工程をできる限り順をおってご覧いただくとともに、実際に触っていただける展示とあわせて、その工程に必要な道具も展示いたします。優美な輪島塗に施される沈金や蒔絵などの加飾技法についても、工程の順に触っていただける見本(手板)を用意し、ご紹介いたします。

輪島塗は当初無地の御前と椀がセットになった素朴な「家具膳」が主流でしたが、江戸享保年間に沈金、文化文政時代に蒔絵が加わり加飾の技法も発達を遂げました。重要無形文化財技術保持者の作品を通して輪島塗の美しい加飾技法についてもご覧ください。
また、漆の塗りの基本とされる塗り重ねの工程「髹漆」の重要無形文化財保持者 小森邦衞先生の作品を展示いたします。

スケジュール

2026年1月22日(木)〜2026年2月23日(月)

開館情報

時間
10:0020:00
休館日
会期中無休
入場料一般 1400円、大学生・高校生 1200円、中学生以下 無料
会場そごう美術館
https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/
住所〒220-8510 神奈川県横浜市西区高島2−18−1 そごう横浜店 6F
アクセスJR横浜駅東口より徒歩3分
電話番号045-465-5515
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