ヨーロッパでも有数の質・量を誇り、中世からポスト印象派までの絵画を含む約7万点のコレクションを擁するドイツ、ケルン市のヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団は、1824年にケルン大学教授で神学者のフェルディナンド・フランツ・ヴァルラフのコレクションが遺贈されたことを起源とし、1861年に実業家ヨハン・ハインリヒ・リヒャルツの寄付により開館。第二次世界大戦による損害を乗り越え、市民の力によってコレクションを拡充してきた歴史を持ちます。2001年には新館に移転し、同時にコルブー財団より印象派とポスト印象派の絵画が寄贈されコレクションは一層厚みを増しました。
この豊かなコレクションより、本展ではフランスの印象派とその前後を充実のラインナップでご紹介します。伝統と新しい芸術の間で葛藤したマネやコロー、光の表現を追求したモネやルノワール。さらに理論的に美を追求したセザンヌ、シニャックや、個人の感性を色彩で解放したマティス、ユトリロまで。42名の巨匠たちによる70点の作品を通じ、絵画史に残る革新は画家たちの、時に世代を超えた、相互の影響関係の中で展開されたことに気付かされるでしょう。とりわけ、ドイツの美術が新たな局面を迎える頃に収集されたマネの《アスパラガスの束》と、印象派以降の流れのなかでも際立つ存在であるゴッホの《跳ね橋》が見どころです。
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