「WERK 2000-2025」

終了しました

10月4日（土）より本屋青旗にて、雑誌『WERK』25周年を記念した展覧会を開催します。

シンガポールのデザイナー、テセウス・チャンによって制作される『Werk』は、2000年の創刊以来、一貫して「印刷物」という物質そのものと対峙し続けてきました。その哲学は、完成された美ではなく、生成の過程、つまりプロセスそのものをデザインと捉える点にあります。通常は失敗と見なされる印刷時のインクの滲みやズレ、紙のヨレといった偶発性を、テセウスは意図的に作品へと取り込み、これはすべてが予測可能で均質的なデジタルデザインが主流となった現代において、極めてラディカルな批評と言えます。

コム・デ・ギャルソン、森山大道、田名網敬一、シュタイデルなど、各号ごとにさまざまなアーティストやブランドと協働しながら、破られた表紙、ランダムな製本、スプレーで塗装されたカバーなど、毎号部数限定で手作業が加えられる『Werk』は、雑誌でありながら一冊ずつがユニークコピー。本展では、これまでに刊行された全号の展示のほか、版元のアーカイブから厳選したバックナンバーを販売します。また、25周年記念として刊行される最新34号・35号のリリースにあわせて制作された映像を展示します。

11/1（土）には、テセウス・チャンを迎えたイベントを開催予定です。ぜひご来場ください。

スケジュール

2025年10月4日(土)〜2025年11月3日(月)