鋸山美術館桒山賀行は、高村光雲から数えて四代(高村光雲-山本瑞雲-澤田政廣-桒山賀行)、伝統の系譜に位置する彫刻家である。
1966年、愛知県立瀬戸窯業高等学校を卒業した桒山は、同年に澤田政廣の内弟子となり木彫のいろはを学び、早くから頭角を現した。2007年、第39回日展において内閣総理大臣賞を、2023年には令和四年度日本芸術院賞を受賞し、名実どもに現代日本を代表する木彫家となった桒山だが、12年間に及ぶ修行期から今も変わらず、独自の木彫表現を追究し続けている。
1992年、桒山は視覚に障がいのある友人にも楽しんでもらおうと、作品に触れることのできる彫刻展を開催した。以来、30年以上にわたり「手で触れて見る彫刻展」を継続し、2025年には第34 回展を迎え、世界的にも希有な実践となっている。そして、2026年、新たな「触れる彫刻プロジェクト」が始動する。「触れる鑑賞」のための作品を桒山賀行が制作し、筑波大学芸術系彫塑研究室・東海大学文明研究所と連携して、全国の盲学校・視覚特別支援学校に本物の木彫を届けていく。
まだコメントはありません