mh PROJECT ノコギリニ2025年、mhPROJECTのサマープログラムVol.1は、時間やWishes(願い事)をコンセプトに創作活動を続ける名古屋市在住の現代美術作家、神村泰代のプロジェクトです。作品を通して目に見えない「もの、こと」を可視化することを試みる神村は、レジデンシーの前半はマテリアル収集と考察(リサーチ)そして、後半はインスタレーション公開制作と映像作品で構成した展覧会「浮游水」へと繋げてゆきます。
サブタイトルのCONDENSATIONは、気体が液体に変わる現象のことを意味します。神村は言います。「フライト中に飛行機から見た雲の海原は収穫したコットンに似ていました。雲は水であり、その雲から雨が降り注いで生き物を育てます。布の原材料であるコットンを育てながら数年、育つ過程を繰り返し見ることでコットンは水であり土であるという気持ちにさせられます。人も植物も循環があるかぎり永遠なのだと。コットンだけでなく羊や蚕、その他繊維のありとあらゆるものがこの循環の中にいるのだと。」
映像作品「amnion 羊膜」は「進化の過程で人類進化図の様な毛むくじゃらの身体から体毛を落としたのに、また隠す理由はなんだろう」と神村は問いかけます。近年、参加型の繊維プロジェクト活動で作品の幅を広げた神村は、コットン(綿)の育成を場や人、歴史と絡めて行い「人は生まれた瞬間から布に包まれ、衣服を着て生きていく」という事も考え続けています。覆い、守り、隠し、もしくは個人の主張や心を、纒う事で表出させる。第二の皮膚の様であり、柔く薄いけれど鎧の様でもある服。コミュニケーションを生むこともあれば、阻むこともある。記憶媒体であり未来を作る。衣服は様々なものを含んでいると感じています。
mhPROJECTでの公開制作とリサーチを経て、神村自身の問いかけた答えの欠片「浮游水」が、のこぎり二の空間に立ち現れる様をご覧ください。
[関連イベント]
1. ワークショップ「一粒の綿の実から生まれる一本の糸」
日時: 7月21日 (月)15:00〜16:30
参加費: 1000円(コットン、スピンドル、糸巻き付き)
定員: 6名 ※10歳未満のお子様は保護者の方とご参加ください。
2. トーク「繊維のまちのアートのはなし」
日時: 7月26日(土)15:00〜16:30
ゲストスピーカー: 栗本真壱、浅野翔
参加費: 無料
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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