Art Gallery M84Art Gallery M84は、2025年6月30日(月)より写真展『パリの記憶 高田美 / Yoshi Takata Mémoires de Paris』を開催致します。
今回の作品展は、Art Gallery M84の第154回目の展示として実施する個展です。
明治時代の豪商、高田商会の孫娘として生まれ、神田駿河台で育った令嬢が、没落後、祖父から享け継いだ血の因縁のフランスに単身渡り、写真家・木村伊兵衛の教えを守って写真に取組み、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロベール・ドアノー、ブーバなどの知遇を得ながら、数多くのファッション写真を、日本をはじめ数々の外国誌に提供。時のデザイナー、ピエール・カルダンに認められて右腕までに登りつめ、世界各国にカルダンと共にパリ・モードを披瀝して廻った日本のキャリア・ウーマンの先駆・高田美の写真作品展です。
木村伊兵衛の紹介で、カルティエ・ブレッソン、ロベール・ドアノーのような一流写真家と織り合うことができ、彼らは高田美の眼を開いてくれた。「技術が重要なのではない。心の目を持つことだ。生まれながらに持っている構成力、感覚こそが需要なのだ。」写真を習う為に学校へ行く事も進めず、カルティエ・ブレッソンは、ただこう言った。「生涯にたった一枚でいいから、忘れないものを撮る事だ。」こうした一流の写真家に出会って、その後をくっついて行きながら写真家として成長していった。
当時、パリを訪れた有名人をはじめ、数多くの日本人がどれだけお世話になったことかが一部の写真でも読み取れるが、パリの芸術家やパリの巷を撮った数々の写真への眼差しが素晴らしく良い。パリだけでなく世界的に活躍した知る人ぞ知る彼女の傑作写真作品展である。作品は途中で一部入れ替えを予定しております。
私は、高田美さんとお会いした事が無い。ブレッソンやドアノーなど日本に初めて紹介した立役者だと言うが、全く知らなかった。著名人で彼女にお世話になった方々も多くいると聞く。大々的な個展も何回か開催されている。作品も素晴らしいのに、あまりに知られていないと言う。何故だろう。
歌麿や北斎を見出し、「写楽」を世に送り出したのが蔦屋重三郎だとTVドラマで知った。我々は、オモテしか見てないのかも。私は、誰かをお世話したり、世に送り出したりする事も、大きな功績であると思う。
Nikuya