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西雄大 「交差する輪郭」

VOILLD(ボイルド)
終了しました

アーティスト

西雄大
この度VOILLDは、西雄大による新作個展「交差する輪郭」を、中目黒から品川区五反田に拠点を移し、新しくオープンするメイン・ギャラリーとなるスペースにて開催致します。

西雄大は愛知県出身、現在東京を拠点に活動しているペインターです。西の作品は、削ぎ落とされた力強い線、選び抜かれた配色、既視感のあるモチーフが変容し、独自のフォルムになった物によって構成されています。それらは彼のルーツともなる80年代のアメリカンコミックやヒーロー、ストリートアートなどの影響を受けながら、イラストレーションやデザイン、建築など、自身の多彩な経験から生み出されています。一見するとコミカルでシンプルに見える作品群は、緻密な構図と筆使いで描かれており、現代においての物質に対する価値観や、複雑に入り組んだコミュニケーションの形、多様化する個性の在り方への皮肉などが巧妙に隠されています。身近なモチーフを通して様々な問題をユニークに単純化し、直感的にその訴えを感じ取ることができるほど簡潔に構築された作品は、見る者を試しているとも言えるのです。

本展「交差する輪郭」では、平面でしか存在しない輪郭線(アウトライン)を、交差させることで協和的なイメージが生まれることに興味を抱き制作されたシリーズです。近年多く描いている女性や男性をメインのモチーフとし、重ね合わせるように描くことで、人と人との関係の在り方を呈示しているように捉えることもできます。西は、落ちていた小さな石やガラクタ、はたまた骨董品、民芸品などからのインスピレーションをはじめ、コラージュや色鉛筆、水彩など様々な手法を用いて実験的にスケッチブックに日々描かれる膨大な数のドローイングがアイディアソースとなって制作されており、重要な創作過程として長年続けている行為となっています。異なるテクスチャーやメディアを観察し、自身の美的観点や、立体と平面の影響や関係性について分析を繰り返すことで、シンプルな輪郭線を交差させるというシンプルな表現のみで、二次元と三次元を行き来しているかのような奥行きや、見るものが自由に解釈できるようなモチーフの可能性を見事に平面で再現しているのは、西が長く熟考し取り組んできた実践の結果と言えます。

本展では、新作の平面作品10点を発表いたします。鑑賞者に、見ること、考えることへの意識を問いかけ続け、実験的な試みと、独自の絵画を追求し続ける西雄大の新作個展を、新たなスペースにて是非ご堪能いただければ幸いです。

スケジュール

2023年6月17日(土)〜2023年7月9日(日)

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
月曜日、火曜日
入場料無料
展覧会URLhttps://www.voilld.com/post/719057143505076224/yudainishi2023
会場VOILLD(ボイルド)
http://www.voilld.com/
住所〒141-0022 東京都品川区東五反田3-17-4 1F
アクセス都営浅草線五反田駅A6出口より徒歩4分、JR山手線・東急池上線五反田駅より徒歩7分
電話番号03-6416-3972
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