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東方悠平 「ようこそ!Tokyoバナナクラブへ」

Art Center Ongoing
終了しました

アーティスト

東方悠平
この度、Art Center Ongoingでは、東方悠平による個展「ようこそ!Tokyoバナナクラブへ」を開催します。東方悠平は、1982年生まれ、札幌出身のアーティストであり現在は青森県・八戸市に在住しています。ワークショップの過程や成果を用いたインスタレーション作品などの制作を行っています。東方が参加したレジデンスプログラムでの滞在の経験は、土地との相互的な作用へとつながっていきます。ベトナム、フィリピンといった東南アジア諸国でのリサーチを経て、今回の展覧会では「バナナ」をモチーフにした作品を発表します。

「日本のバナナはプロダクティブだ」というフィリピンから来日したアーティストとの会話から東方のバナナに対する興味は始まったと言います。日本のスーパーで見られる画一的なバナナを、フィリピンで見ることは稀で、出国側の人間から見ると、むしろ不自然な形をしているようです。また、本来の植物のあり方としては種があるはずですが、「種無しバナナ」は突然変異や品種改良で生まれたバナナの茎を切って増殖させたものだといいます。日本で暮らす我々はバナナを見慣れているはずなのに実際バナナがどのように成長し、木に実っているのか正確に想像できる人は多くありません。バナナプランテーションのある国では、輸出国であるが故に農薬等による深刻な環境被害があったり、そこで労働力として扱われる現地の人々がいたりと“不均衡”な関係性が存在しています。

展覧会は大きく分けて2つの作品で構成されます。今回発表する映像はベトナムへ野生のバナナを探しにいくという作品です。東方は、頭だけでは想像できない「種ありバナナ」がどのようにして実になっているのかをこの映像作品で追っています。また、東方はコロナ禍を経て特に、筋トレやプロテインといった健康に関する技術や意識に興味があるといいます。美しい筋肉を作り上げるために人工的な栄養食品を人間が口にすることは、商品としての綺麗なバナナを育てる過程と近い事象として感じられます。男性の象徴と思われるような筋肉とバナナの持つ造形は、東方の手によって男らしい男=マチズモへと接続され、バナナの筋トレマシーンとして生まれ変わります。

アンフェアな国と国との関係性や、販売という目的を果たすため人工的に作られた「バナナ」という果物。その造形と成立に着目し、作品を通して表現する東方の作品世界。

スケジュール

2024年4月24日(水)〜2024年5月5日(日)

開館情報

時間
12:0021:00
水曜日・木曜日・金曜日は16:00〜18:00休憩
休館日
月曜日、火曜日
入場料400円(セレクトティー付き)
展覧会URLhttps://www.ongoing.jp/tag/installation/tokyobanana/
会場Art Center Ongoing
http://www.ongoing.jp/
住所〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7
アクセスJR中央線・総武線・京王井の頭線吉祥寺駅北口より徒歩9分
電話番号0422-26-8454
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