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[画像: 冨安由真《Untitled (Still Life)》2022 木板に油彩 628 x 748 mm《かげたちのみる夢 Remains of Shadowings》2022 「瀬戸内国際芸術祭2022」 展示風景より]

冨安由真 「Paintings from かげたちのみる夢」

アートフロントギャラリー
終了しました

アーティスト

冨安由真
瀬戸内で披露された作品”かげたちのみる夢(Remains of Shadowings)”は、小泉八雲による短編集『影(Shadowings)』より引用されており、その中の話の一つである「和解」から着想を得ていました。夢と現実の間を、廃墟を舞台に行ったり来たりするストーリーになぞらえ、鑑賞者は廃墟内に実在する「物」、それを描いた「絵画」、またその絵画を移し込んだモニターによる「映像」という3つの異なる視点を体験するものでした。

現在冨安は主にインスタレーションの作家として認知されていますが、実はそのキャリアを画家としてスタートした作家です。イギリス留学時代には主に心霊現象や心霊写真をモチーフにした人物像を描き、学生でありながらジャーウッドプライズで入選するなど、その実力を示してきました。

近年の彼女の絵画はインスタレーションのテーマに沿って描かれています。KAAT 神奈川芸術劇場や房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス、ATAMI ART GRANT の展示では実存する廃墟の中にモノや動物の剥製を配置し、その様子を描くことで親近感がありながら現実感のない白昼夢のような世界を描きました。また一方、2019年のアートフロントでの個展および、金沢21世紀美術館での展示においては、作家は自身が過去に見た夢の世界や、夢に関連する世界中の逸話をモチーフにしており想像上の世界を描いていました。

今回は、絵画に焦点をおいた展示となりますが、瀬戸内で使われた家具や道具など実際のモチーフも同じ展示室内に配置されます。これらの物や絵画は冨安が瀬戸内の朽ちかけた空き家の中で鑑賞者に向けて仕掛けたもう一つの世界に通じる入り口でした。今回ギャラリーにて再構成された瀬戸内の断片はニュートラルなホワイトキューブという異なる環境の中で何をどのように私たちに語り掛けるでしょうか?

また、会期中の4月8日(土)には、作家が瀬戸内での自身の体験も交えて作品について語ります。その中では今後の冨安の展示予定など新しい情報もいち早くお届けします。その他、瀬戸内での展示を記録したアーカイブも展示予定で、昨年瀬戸内にて”かげたちのみる夢”をご覧になった方もそうでない方も楽しめる機会となります。

スケジュール

2023年4月7日(金)〜2023年4月16日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
土曜日・日曜日・祝日は11:00〜17:00
休館日
月曜日、火曜日
夏期・年末年始休館
入場料無料
展覧会URLhttps://www.artfrontgallery.com/exhibition/archive/2023_03/4795.html
会場アートフロントギャラリー
http://www.artfrontgallery.com/
住所〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラスA棟
アクセス東急東横線代官山駅より徒歩3分、JR山手線・埼京線恵比寿駅西口より徒歩11分、東京メトロ日比谷線恵比寿駅4番出口より徒歩8分
電話番号03-3476-4869
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