夢二郷土美術館 本館夢二郷土美術館は、岡山出身の詩人画家・竹久夢二 (1884-1934) の作品の里がえりを念じて1966年に創立され、今年で60周年を迎えます。このたび夢二が1933年にドイツ・ベルリン滞在中に描き、秘蔵されていた美人画 《南枝早春》の寄贈を受け、 初公開する特別展を開催します。
本展では、幼少期の異国への憧れから、アメリカ・ヨーロッパへの外遊、そしてベルリンでたどり着いた晩年の表現までを 「夢二郷土美術館本館」(岡山市) と 「夢二生家記念館・少年山荘」(瀬戸内市) の2会場でご紹介いたします。異文化との出会いを通して夢二が見つめ直した日本画の表現とは一。それぞれの会場で異なる視点から、夢二とドイツ、そして外遊の軌跡を紹介します。
—《南枝早春》初公開と 「イッテン・シューレ」での夢ニー本館では、夢二が晩年にドイツの美術学校バウハウスから独立したベルリンの「イッテン・シューレ (画塾)」で日本画講師を務めた時代に焦点を当てます。初公開となる《南枝早春》は、当時画塾で夢二の通訳を務めた他、生活を支えた外交官の今井茂郎氏に贈られた作品で、今井公子夫人をイメージして描いたとされます。このたびご遺族から夢二郷土美術館へ寄贈を受け、創立60周年の節目にふるさと岡山へと里がえりを果たすこととなりました。修復と科学調査を経て判明した画材や、ドイツ時代に描いた作品からみえてくる、夢二の晩年の新たな画風への挑戦をご紹介します。
本展では他にも、日本画の講義のために執筆した『日本画に就いて』や生徒への技法指導を目的とした墨絵(京都国立近代美術館蔵、岡山では初公開)、正宗文庫蔵の墨絵 (初公開) や生徒たちの習作(展示としては初公開)など、夢二とイッテン・シューレに関する貴重な資料を展示します。さらに、夢二が晩年まで手元に置いていた「外遊スケッチ (正木不如丘旧蔵)」から、ヨーロッパ滞在中に描かれた作品約10 点も初公開。ナチスの台頭に激動するベルリンで夢二が何を感じ表現したのか、外遊中の夢二の足跡をたどります。
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