NØ #21, 2026, Oil paint and 3D-printed resin on wooden panel, 18 x 18 x 2cm ©︎Yushi Suga

菅雄嗣 「NØ」

MAHO KUBOTA GALLERY
あと2日で開催

アーティスト

菅雄嗣
MAHO KUBOTA GALLERYでは、菅雄嗣による弊ギャラリーでは2度目となる個展を開催いたします。新作の絵画およびインスタレーションを展示予定です。
菅は、鏡面状の支持体に厚く絵具を重ね、それをペインティングナイフで削り出すように線を刻む彫刻的な手法によって絵画を制作してきました。西洋絵画を参照した静物画や名画のオマージュ、建築や道路などの構造物を含む風景などを題材にしながら、絵画における空間やイメージの成り立ちを探求してきました。

近年、アーティストが強く関心を寄せて作品の主題として扱ってきたのが「リミナルスペース」という概念です。これは、深夜の商業施設や閉園後のテーマパークのように、普段は人々で満たされている場所が不意に静まり返ることで現実感を失い、どこか夢の中のように感じられる状態を指す言葉です。菅はネットミームに見られるいわゆる「リミナルスペース」的な風景を作品にするだけにとどまらず、その概念をアートの文脈に持ち込み、エドワード・ホッパーなどの作品に見られる構図や空間構成をトレースし、それらを拡張・反転させることで、既視感を伴うリミナルな風景として描いてきました。

菅はさらに、こうした現実感の揺らぎの表現を平面作品の外にも向け、展示空間そのものへ拡張していきます。実際の展示室をCGで再現し、その映像を会場内に投影することで、現実の空間に映像が重なり合い、空間そのものが拡張されていくインスタレーションを展開しました。そこでは、鑑賞者は現実と仮想の狭間を行き来することになります。


このように菅は、ここ数年の発表においては、現実と非現実、存在と不在といった境界が混ざり合うような“あいだの状態”に関心を向けてきました。本展では、リミナルスペースを題材とした新作絵画に加え、アルファベットをモチーフとした26点の小作品によって構成される新シリーズ「NØ(ノー)」を展示いたします。

「NØ(ノー)」の各作品は左右二つのパートから成り、一方は作家自身の手によって描かれ、もう一方はその絵画をもとに3Dプリンターで出力されています。手による絵画と機械的に生成されたイメージが一つの画面の中で接続されることで、「オリジナル」と「コピー」の境界も揺らいでいきます。また、「Ø」は数学における空集合の記号で、「存在しないこと」を示す概念です。タイトルの「NØ」には、NOの否定を打ち消し線で取り下げ、「ある/ない」を同時に存在させる言葉遊びの感覚が込められています。
さらに、これらの絵画に加えて、プロジェクターを用いたインスタレーションも発表予定です。

スケジュール

2026年6月12日(金)〜2026年7月18日(土)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日

オープニングパーティー 2026年6月12日(金) 18:00 から 19:30 まで

入場料無料
展覧会URLhttps://www.mahokubota.com/ja/exhibitions/5448/
会場MAHO KUBOTA GALLERY
http://www.mahokubota.com/ja/
住所〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-4-7 1F
アクセス東京メトロ銀座線外苑前駅2出口より徒歩6分、東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A2出口より徒歩11分
電話番号03-6434-7716
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