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野村在 「どうしようもなくかけがえのない」

FARO WORKPLACE
終了しました

アーティスト

野村在
野村在は、「存在」と「記憶」の関係を主題に制作を続けるアーティストです。写真、インスタレーション、改造した機械など、多様なメディアを駆使しながら、存在と消失、そしてそれに伴う記憶の在り方を探求しています。

野村の制作姿勢には、日常の中に静かに潜む「この瞬間に在るもの」や「消えた(はずの)何か」に光を当て、それらの痕跡を別のかたちで作品として残そうとする意図があります。そうした制作行為を通じて、記憶の中で存在はどのようにとどまり、変化し続けるのかを問いかけてきました。

たとえば、人物が写った写真のイメージを水に溶かすように解き放ったり、人間の存在をDNAデータとして紙に転写したりするなど、物質を新たな形に昇華させながら、気配や時間の揺らぎを可視化する手法は、野村の作品における特徴のひとつです。こうして生み出される表現は、繊細でエモーショナルな響きをもち、感覚や記憶に深く働きかけるのです。

また野村は、現代のメディア技術の進化が「存在」の意味に及ぼす影響にも関心を寄せています。デジタル化や情報の記録・保存が高度に進む中で、私たちは物理的な実体だけでなく、データやAIといった新たな「存在」とも向き合うようになりました。そうした現代的な視点を取り入れながら、野村の作品は鑑賞者の内面と深く共鳴し、「変化すること」と「普遍であること」のあわい、そして「いま、ここに生きていること」の意味へと静かに気づきを促します。

今回展示される新作は、以前から少しずつ取り組んできた「音と存在」にフォーカスを当てています。これまで幾度となく作品制作を共にしてきた技術者たちと、録音と再生、そして音の物質化という機能を併せ持つ特別な蓄音機が制作されました。ギャラリー空間で、その機械を使ったパフォーマンスも行います。

展示を見終えた後、世界の音がどのように感じられるか。
ぜひ、作品との時間を体感していただければ幸いです。

スケジュール

2025年8月2日(土)〜2025年9月6日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
日曜日、月曜日
8月12日は休廊

オープニングパーティー 2025年8月2日(土) 18:00 から 20:00 まで

PERFORMANCE 19:00〜

入場料無料
展覧会URLhttps://faroworkplace.art/exhibition/1377/
会場FARO WORKPLACE
https://faroworkplace.art/
住所〒153-0042 東京都目黒区青葉台3-15-17 FARO中目黒1F
アクセス東急田園都市線池尻大橋駅東口より徒歩10分、東急東横線・東京メトロ日比谷線中目黒駅西口より徒歩15分
電話番号03-6403-5636
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