終了した展覧会・イベントです

「名物裂と古渡り更紗」展

静嘉堂文庫美術館
終了しました
本展は、静嘉堂では初めての、“染織”をテーマとした展覧会です。わが国特有の発達をみせた茶の湯文化、そして文人の嗜みとして流行した煎茶文化の世界では、中国をはじめ海外から広く舶載された文物を用い、大切に伝えてきました。その内には「金襴(きんらん)」「緞子(どんす)」「間道(かんどう)」など、今日“名物裂(めいぶつぎれ)”と総称されているような高級な染織品も含まれ、それらは室町時代以降の唐物賞玩のなかで、絵画・墨蹟の表具裂や、茶入を包む袋、「仕覆(しふく)」(仕服)となり、茶人たちの鑑賞の対象となりました。また江戸時代以降、型や手描きによる草花・鳥獣・幾何学文様などを色鮮やかに染めた木綿布“更紗(さらさ)”が、ポルトガルやオランダの南蛮船や紅毛(こうもう)船、中国船などによってもたらされると、これも数寄者たちを大いに魅了しました。とりわけ江戸時代中期頃までに輸入されたインド製更紗の一群は、後世“古渡り更紗”と呼ばれ、茶道具では箱の包み裂(つつみぎれ)に、煎茶道具では、茶銚(ちゃちょう)・茶心壺(ちゃしんこ)などの仕覆や敷物として重用されました。永い歴史をへて、今日に美しいデザイン、繊細な手の技を伝える染織の優品を、この機会にどうぞご堪能下さい。
[関連イベント]
1.講演会「江戸時代の古裂ブーム;名物裂と古渡り更紗」
日時: 12月1日(日) 13:30~15:00(開場13:15)
会場: 当館地階講堂
定員: 120名
聴講料: 無料(ただし、当日の入館券が必要)
講師: 佐藤留実氏(五島美術館 主任学芸員)
申込方法: 当日、開館時より整理券配布(1名様につき1枚)
2.河野元昭館長のおしゃべりトーク「饒舌館長口演す-絵画の表装ベストテン」
日時: 11月17日(日) 13:30~15:00(開場13:15)
講師: 河野元昭(静嘉堂文庫美術館館長)
会場: 当館地階講堂
定員: 120名
聴講料: 無料(ただし、当日の入館券が必要)
申込方法: 当日、開館時より整理券配布(1名様につき1枚)
※イベント詳細は公式ホームページよりご確認下さい。

スケジュール

2019年11月2日(土)〜2019年12月15日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
土曜日は18:00まで
第4水曜日は20:00まで
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
展示替期間・年末年始休館
入場料一般 1500円、大学生・高校生・専門学生 1000円、障害者手帳提示 700円(付き添い1名 無料)、中学生以下 無料
会場静嘉堂文庫美術館
http://www.seikado.or.jp/
住所〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F
アクセス東京メトロ千代田線二重橋前駅1番出口より徒歩1分、都営三田線・東京メトロ千代田線・日比谷線日比谷駅B7出口より徒歩1分、JR東京駅6番出口(京葉線)より徒歩1分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
関連画像

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