東広島市立美術館野山や海に囲まれた自然豊かな江田島の地で絵本・絵画・版画・陶芸など様々な手法を用いて、創作活動を続ける絵本造形作家・戸川幸一郎(1976- )。これまで、作家が人間らしさを最もあらわしていると語る “こども”の表現をテーマに制作を続けてきました。
広島芸術専門学校に在学中、絵本の持つ自由な世界に触発され卒業制作では銅版画による絵本作品を発表します。その後、背中に家を乗せためずらしい動物「イドウシキ」をきっかけに、ふしぎな世界が広がる『はじまりの部屋』(2005年)や、戦後広島で、戦災により住まいを失った人のために家を建てた米国人活動家フロイド・シュモー(1895-2001)を紹介する『シュモーおじさん』(2016年)などを出版する一方で、2020年からは遊びと暮らしが学びになる「と独楽舎(とこましゃ)」を運営しています。
本展では、初期の卒業制作から『シュモーおじさん』までの絵本原画を中心に、フロイド・シュモーに関連する資料を交えて紹介するほか、来場者と作家でつくりあげる参加型展示を行います。戸川幸一郎というひとりの人間を軸に、多様な表現方法や作品から派生してあらゆる方向へとつながり生まれる、自由で柔らかな遊び心あふれる世界観をお楽しみください。
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