終了した展覧会・イベントです

「庭園アートプロジェクト 中谷芙二子『霧の彫刻 白鷺が飛ぶ』」

姫路市立美術館
終了しました

アーティスト

中谷芙二子
“霧の彫刻家”として知られ、テート・モダンをはじめ80を超える世界各地で作品を発表し続ける中谷芙二子。令和4年度から令和6年度の3カ年において、「オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト」のコア・アーティストとして、「庭園アートプロジェクト」を手掛けます。
《霧の彫刻》は、純粋に水のみを用いて人工的に発生させた霧で、その発生の方法や舞台は中谷氏による入念なプランニングに基づきデザインされます。一方で、一度発生した霧はその時、その土地の気象に機敏に反応してかたちを変えます。いわば、大気による彫刻、変化する環境そのものです。また、自然に挑みながら自然に委ねていくという意味で、人と自然の協働ともいえます。中谷氏の父は、世界で初めて人工雪の結晶を作り出したことで知られる物理学者・中谷宇吉郎氏であり、自然環境への芙二子氏の関心は、この父の影響が大きいとされています。
《霧の彫刻》は、見慣れた光景を全く異なる世界へと変容させ、日常では見過ごされていた風景に再び関心の目を向けさせ、見る者に新たな気付きを与えます。そして、いざ霧の中に入ると、真っ白な闇の世界に視界が奪われ、自らの身体の五感の全てを駆使して自然を具体的な環境として知覚することを促されます。「美とは、人それぞれが自分の方法で発見する自然との関係の中に生まれてくるもの」という中谷氏の美意識が、霧を媒介とした、人と自然の「関係性が生じる場」を創り出しました。
3カ年計画の初年度を飾る今年度は、《霧の彫刻》がもつこの「身体性」をテーマに、未来への飛翔に願いを込めて「白鷺が飛ぶ」というタイトルが付けられました。姫路城を借景として展開される《霧の彫刻》によって、姫路市立美術館の庭園は、姫路の歴史・文化の現代的な価値が創出される場、人々が集いアートを体験できる場となるでしょう。

[関連イベント]
中谷芙二子×日比野克彦 オープニング記念対談
日時: 7月17日 [日] 11:00-12:00
会場: 美術館前庭 (雨天時2階講堂)
出演: 中谷芙二子 (本展出品作家)、日比野克彦 (現代美術家、東京藝術大学学長)
参加費: 無料
定員: 50名 (申し込み多数の場合は抽選)

田中泯 パフォーマンス・イベント
日時: 9月-10月頃 (予定)
会場: 美術館前庭 (雨天時2階講堂)
出演: 田中泯 (舞踊家)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2022年7月16日(土)〜2023年3月12日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
9月10日から11月6日までの金曜日・土曜日は20:00まで
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
備考
7月19日・9月20日・10月11日・1月10日は休館
12月28日から1月3日は休館
入場料無料
展覧会URLhttps://www.city.himeji.lg.jp/art/0000021393.html
会場姫路市立美術館
https://www.city.himeji.lg.jp/art/
住所〒670-0012 兵庫県姫路市本町68-25
アクセスJR線・山陽本線姫路駅より徒歩20分、JR線・山陽本線姫路駅北口より神姫バス「姫山公園南」下車徒歩1分
電話番号079-222-2288
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します

0件の投稿

すべて表示

まだコメントはありません