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[画像: © Diāna Tamane]

ディアーナ・タマネ 「Half-Love」

Kanzan Gallery
終了しました

アーティスト

ディアーナ・タマネ
Kanzan galleryではこのたび、ラトビア・リガ出身、エストニア・タルトゥ在住のアーティストDiāna Tamaneの個展「Half-Love」を開催いたします。

1986年にリガで生まれたディアーナ・タマネは、Jānis Rozentals芸術高校卒業後にラトビアを離れ、タルトゥ芸術大学写真学科、Luca芸術学校ブリュッセル校、そしてゲントにあるHISKのポストアカデミックプログラムで学びました。タマネは主に写真とビデオを用い、記憶・日常生活・個人的な出来事などをもとに家族や自身を主人公にした一連の作品群を制作しています。

今回で4回目の展示となる「Half-Love」はこれまでさまざまな形で発表されてきましたが、バルト三国以外で展示されるのは初めてになります。2008年に父親の再婚相手の娘であるエリーナが生まれたときから、ディアーナは彼女と一緒に過ごした時間を写真に撮りはじめました。ディアーナはエストニア、エリーナはラトビアで暮らしていますが、この作品はラトビアのクルシーシという海辺の村にある一家のサマーハウスで撮影されました。日本とは異なり、旧ソ連ではこのようなサマーハウスを持つことは珍しくなく、人々は毎年夏に訪れ、野菜を育てたり、休暇を過ごしたりします。ディアーナは毎年夏になるとこの場所に戻り、妹を含む家族とともに過ごします。二人の間には22歳の年齢差があり、住む国も母親も異なりますが、お互いを思いやる姉妹なのです。こうした遠さと近さ、つまり親密さの距離を慎重に測りながらエリーナを撮影していきます。現在まで続く撮影を通じて、「私」も「他者」も物理的、客観的なものとして存在するのではなく、あくまで「関係」としてのみ存在するのだということを教えてくれます。今回の展示はポートレート、ビデオ、そしてディアーナからエリーナへの手紙で構成されています。そこには「森、鳥のさえずり、動物、海、太陽に感謝してください。私たちはお互いの一部であり、お互いなしには存在できないからです」と書かれています。この励ましのメッセージはディアーナと世界との関係を反映しています。一方には森、もう一方には海—これらのポートレートは思い出と愛に満ちたこのサマーハウスで撮影されました。

展示作品の別のエディションは、タルトゥ美術館のコレクションになっています。 この展覧会においては、ベルギーの出版社 APE から出版され、2020 年のレ・ランコントル・ダルルブックアワードで著作賞を受賞し、パリ・フォト・アパーチャー財団フォトブックアワードの最終候補に選ばれた写真集『Flower Smuggler』(2020 年)も閲覧できます。 この本は家族アルバムや文書、個人的な手紙が触媒となり、感動的な自伝的物語だけではなく、社会や近現代史の適切な描写も見せてくれます。

2月16日(金)には作家によるギャラリートークも開催いたしますので、この機会にぜひご来場ください。

[関連イベント]
ギャラリートーク
日時: 2月16日 18:00〜
※予約不要/入場無料
登壇者: Diāna Tamane(アーティスト) × 小池浩央(写真家・写真研究者)

スケジュール

2024年2月16日(金)〜2024年3月31日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
日曜日は17:00まで
休館日
月曜日、火曜日
入場料無料
展覧会URLhttps://sites.google.com/kanzan-g.jp/home/exhibitions/di%C4%81na-tamane?authuser=0
会場Kanzan Gallery
http://www.kanzan-g.jp/
住所〒101-0031 東京都千代田区東神田1-3-4 KTビル2F
アクセスJR総武線馬喰町駅2番出口より徒歩3分、都営新宿線馬喰横山駅A1出口より徒歩5分、東京メトロ日比谷線小伝馬町駅2番出口より徒歩5分、都営浅草線東日本橋駅A1出口より徒歩6分
電話番号03-6240-9807
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