ギャラリー小柳この度、ギャラリー小柳では2025年12月20日(土)から2026年3月7日(土)の会期で、ユアサエボシの初個展「でいかい」を開催いたします。
ユアサエボシ(1983−)は、大学卒業後に就職した金融関係の会社が入社半年で倒産し、その後画家になることを決意して美術学校に進学したという異色の経歴を持ちます。フランス文学者・澁澤龍彦の著作などを通じてシュルレアリスムの世界に出会い、憧れの芸術家たちと同じ時代に生きたいという欲求から、やがて自らを「大正生まれの三流画家・ユアサヱボシ」として位置づけ、当時の画風を模した絵画制作に取り組むようになりました。
ユアサが擬態する架空の画家・ユアサヱボシ(1924−1987)は戦争を生きた世代に属しますが、重度のヘルニアのため出征はせず、疎開先で物資の欠乏に耐えながら日々を過ごしたという設定です。直接的な従軍経験こそなかったものの、ヱボシは時代の只中で「戦争」という現実に晒されていました。当時の多くの人々と同じように、時に勝利の報に安堵し、時に敵国を憎む感情を抱いたことでしょう。そうして時代の空気に流されながらも、ただ絵筆を握り続けました。その絵には、個人の思想や信条を超えて、「時代の感情」が静かに刻まれています。
本展では、そんなヱボシが残したとされる「戦争」にまつわる絵画を10点展示いたします。うち3点は、2025年に金沢21世紀美術館で開催されたグループ展「積層する時間:この世界を描くこと」で発表したもので、ほか7点は本展のために描き下ろした新作です。
にけ
新作が多数。ギャラリーの方々が親切で、素朴な疑問にも丁寧に答えてくださいました。感謝です。 東京都現代美術館のコレクション展も合わせて観てみてください。14時からのガイドツアーに参加すると詳しい説明が聞けます。こちらもエボシワールドにはまれます。
ハルヲ