鹿児島市立美術館大正から昭和にかけて活躍した木版画家・川瀬巴水(1883~1957)。近代化の波が押し寄せ、街や風景がめまぐるしく変貌していく時代、日本各地を旅し出会った風景を生涯描き続け、「旅情詩人」と呼ばれました。季節や天候、時の移ろいと共にある表情豊かな作品世界は、今なお国内外で愛されています。
巴水の制作を支えたのが、浮世絵にかわる新時代の木版画「新版画」を推進した、版元の渡邊庄三郎でした。当時衰退しつつあった職人との協働による高度な伝統技術を継承しながら、新しい色彩感覚や表現を取り入れ、二人は海外にも通用する木版芸術をめざしました。
本展は初期から晩年までの作品から、代表的なシリーズ(連作)を中心に構成しています。巴水の画業をたどりながら、その魅力を存分に味わえる機会となるでしょう。また、彼が鹿児島を旅し描いた作品や、同じく渡邊庄三郎のもとで新版画を制作した郷土作家・橋口五葉の作品をあわせて紹介し、鹿児島とのつながりにも注目します。懐かしくも新しい、心に沁みる風景美をめぐる旅をお楽しみください。
[関連イベント]
1. 記念講演会「巴水版画の魅力」
日時: 10月16日(日)14:00〜15:30
講師: 岩切信一郎 氏(本展監修、美術史家・國學院大學大学院講師)
会場: 講堂 当館地下1階
対象: どなたでも
定員: 60人(事前申込制)定員を超えた際は抽選となります。
2. 記念ワークショップ「消しゴムはんこで多色摺り風デザインに挑戦!」
日時: 10月22日(土)(1)10:00〜11;30(2)14:00〜15:30
講師: 横手順子junko1129 氏(貼り絵・消しゴムはんこ作家)
会場: 市民アトリエ(1) 当館地下1階
対象: (1)小学4~6年生(保護者1人付添可)(2)中学生以上
定員: 各10人(事前申込制)※定員を超えた際は抽選となります。
参加費: 500円(材料費、保険料)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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