中川正洋「真糊・蒔糊友禅の世界」

ギャラリー同潤会

終了しました

アーティスト

中川正洋

この度、表参道・ギャラリー同潤会で作品展を開催し着物、帯、屏風、染額等を発表いたします。秋の表参道をイメージしてチラシ表面の作品「光彩秋麗」を制作しました。ご高覧いただけましたら幸いです。

中川正洋の作品は、真糊（まのり）、糸目糊（いとめのり）、蒔糊（まきのり）、白付糊（しろづけのり）、一珍糊（いっちんのり）、写し糊など、日本古来の伝統的な防染糊に独自の工夫を加え制作されます。真糊（まのり）とは、室町・桃山時代にはすでに存在していたと思われる日本古来のでんぷん糊で、糯粉（もちこ）に糠（ぬか）と塩を加え、蒸して良く練り、再度炊き上げて作ります。大変防染力が強く、最後に水で洗い流すことにより素材や環境に負荷をかけないのが特徴で、この糊を基にして糸目糊、蒔糊、白付糊、一珍糊などを作ります。
京都洛北八瀬の工房で、写生を基に図案作成から染にいたるまで作者一人でこれらの防染糊を駆使して制作するには大変な手間と根気を必要としますが、天然繊維絹が持つ本来の輝きを最大限に引き出し、独創的で格調の高い美しさが表現されます。
糯糊堰出友禅（もちのりせきだしゆうぜん）とは生地白の部分を全て真糊で防染する友禅の技術です。

スケジュール

2025年11月20日(木)〜2025年11月25日(火)